好月

日々の記録、過去の記憶を忘れないように書き溜めます。その過程で誰かの心に寄り添えたら幸…

好月

日々の記録、過去の記憶を忘れないように書き溜めます。その過程で誰かの心に寄り添えたら幸いです。

マガジン

  • はじめて愛されて、パニック障害になりました。

最近の記事

『教壇に立つ資格はない』と言い切った先生の話

間違えたことを教えるな それができないなら教壇に立つ資格はない 学生からの人気は良くても下から2番目 必修講義が多く、授業は取らざるを得なったけど、私も得意ではない科目のとびきり厳しい先生だった 『空気は電気を通しません』と答えた同級生に対して 『じゃあ雷はどう説明するの?』と聞かれて、口籠ったときに先生から出た言葉だった。 どんなにお前に学がなくても俺たちは困らない でも教壇に立ったら子どもからしたら お前がいったことが“正解”なんだよ その時は『そんな大げさな』

    • 理想の結婚相手とは

      結婚相手は背中を預けられる人がいいよね なんて話に夫となったのは たまたま知人が精神疾患を理由に離婚を切り出されたから 結婚に何を求めるかは人それぞれだ 経済的な安定を求めるのはもちろん間違っていない 子どもを一緒に育てられるかももちろん大事 自分を守ってくれることが大切な人もそれはそれで良いだろう ただ少なくとも混沌としているこの世の中で 日々社会の理不尽を笑顔で交わしながら ストレスで倒れそうな自分に肩を貸しながら 理不尽を言ってくる奴らに突きつけたいライフルを必

      • デジタルネイティブより

        別にここに改めて書くほどのことでもないが 会社でも大学でも組織で使っているツールを導入することを決めている世代はアナログ世代なわけで いかにも自分はデジタル使いこなせますよみたいな顔して、率先的にドヤ顔で入れてくるのはいいんだけど 結局使いこなせなくて、見落としてる情報があったときにこっちの報告漏れみたいな言い方するのに直面するたびに『えーほんとに言ってる?』って気持ちになる人はきっと5000人くらいいるはず。私もその一人です。ってか欲言えば3万人くらいはいてほしい。

        • 子どもを産むことを『ふたり』で考える

          『だってさ、俺も会社で産休・育休取らせてくださいっていうのすごく申し訳ないと思っちゃうしさ、気まずいもん』 だから、それがしんどいから産みたくないっていうのは、全然エゴじゃないし俺はいいと思うよ。 結婚する前から、子どもはできれば産みたくない。自分が育てられる自身もないし、自分のキャリアがストップするのを、それを子どものせいだと思ってしまうのも死ぬほど嫌だ。と夫に伝え続けていました。 今回の新型コロナウイルスの治療薬で、投与した場合、もしかしたら妊娠するということに支障

        『教壇に立つ資格はない』と言い切った先生の話

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        • はじめて愛されて、パニック障害になりました。
          6本

        記事

          コロナに無頓着な私達へ

          『人の命を奪うリスクもある』 『他の人の命を守るために、外出を自粛しましょう』 『自分の命と同じくらい人の命を大切に』 大変なことが起きているということは何となく分かる。それによって死者がでていることも報道で知っている。今は病院で見てもらうことも難しいらしい。そういうことは”知識として”知っている。でも全くピンと来ない。わかったこといえば、自分の考え方はどうやらマイノリティらしいということだけだ。 一連の報道を見て、私は率直に 『みんなそんなに生きたいんだな。』

          コロナに無頓着な私達へ

          はじめて愛されて、パニック障害になりました⑦

          カウンセリングに行くのは、随分勇気のいることでした。他人に話を聞いてほしいわけじゃない。自分は別に不幸じゃない。死にたいって思ったのは今に始まった話じゃない。 それでも足が向いたのは、フリだったとしても前向きな私を彼に喜んでほしかったから。 カウンセリングでは、自由連想法の精神分析を受けました。ただただ頭に浮かんだことを言葉にする。それはどんなに辻褄が合わなくたっていいし、どんなに突飛のないものでもいい。先生はただそれをメモに残す。先生は後ろにいて、顔も見えない。 これが

          はじめて愛されて、パニック障害になりました⑦

          それでも桜は咲いて海はそこにあるということ

          毎朝決まった時間にニュースを見るけど、最近は当然のように 不要不急の外出は控えてください とキャスターが呼びかけている。 そして、次の天気予報でうつる桜は満開だ。 きれい。と思わず声がこぼれる日は去年より多い。 わたしが育った地域は、港町だった。遠足で歩いて見に行く海も、当時付き合っていた彼と何をするでもなく見にいく海も大好きだった。 潮の匂い、波の音、そして海の向こうにはテレビでしか見たことのない国が確かにあって、そこで生活をしている人がいることが、私を慰め、勇気づ

          それでも桜は咲いて海はそこにあるということ

          はじめて愛されて、パニック障害になりました。⑥

          かなり日が空きました。前回までの話はシリーズでご覧ください。 ばたばたと休学が決まったときは、ひどく夢見心地でした。自分のことなのに、他人の人生を見ているみたいに、大変そうだなぁと思った。 人間関係が濃い小さな大学で、私は3人の友人と先生2人にだけ休むことを告げ、静かに連絡をたちました。同期たちにも全く連絡をしなかったので、ただ講義をさぼっていると思った人たちからちらほら連絡が来ることも。 ある日突然消えた人 それでよかった。 休学後、心療内科とバイトを行き来する生

          はじめて愛されて、パニック障害になりました。⑥

          自分の中の真っ黒なもの

          もういつからかはわからないけど、物心ついたときから、自分の中には白いハート型の『こころ』があって、傷ついたときにはそこから赤い血が出る。そんなイメージがこびりついている。 高校生になるとそれは、丸いぼやっとしたブラックホールみたいなものに変わっていった。傷が見えるものではなく、目を背けないと飲み込まれる絶対に近づいてはいけないなにか。 その頃から、傷つく自分を直視できなくなった。 大学生になると、視界からなくならないくらい、その黒い何かは大きくなった。 いつか弾けて自分全

          自分の中の真っ黒なもの

          近況

          noteに連載を載せてみよう。 そう思ったけど、やっぱり続けることは苦手でした。 でも、近々再開しようと思います。 自分の特徴もようやくわかってきて 鬱期に入るとアウトプットしたくなるんですね。 はじめて愛されて、シリーズはなんとか完結させます。気が向いたらのぞいてやってください。 それ以外にも、ぼんやり投稿したいです。

          私はイワシだった。

          水族館が好きだ。 イルカのショーもどんなテーマでもいつも泣きそうになるし、様々な地域の様々な生き物が、あのスペースに集まっていることがいつも奇跡だと思う。 数ある展示の中で、今回はじめてびっくりするほど見入ったのは様々な海の生き物が集まる大型水槽だ。 鯛などのよくみる魚がたくさん泳いでいて、その中で大きなエイが泳いでいて、無数のイワシが群をなして泳いでいる。そこをサメなんかが泳いでいる。 外から見ている人間たちは、「食べられちゃわないのかな」なんていう心配をする。

          私はイワシだった。

          はじめて愛されて、パニック障害になりました。⑤

          私の人生最後の日。と決めたその日。 とびっきりのデートをしていたはずのその日。 彼が笑ってくれることは一度もありませんでした。 『すぐまた死のうと思ってるんでしょう?』 精一杯の笑顔の私を前にして、今にも泣きそうな顔で彼は言いました。 大丈夫だよ。そんなことないよ。 そう繰り返す私の前で、ピクリとも笑ってくれませんでした。 その時はじめて 『じゃあどうしたらいいの???』 そう思ったのです。 ずっと消えたいと思っていた。 明日が来なければいいと思っていた

          はじめて愛されて、パニック障害になりました。⑤

          『新入社員』としての仕事と『私』に期待されている仕事

          今年の4月から会社員として働きはじめて、早いもので今年が終わりそうです。 ふたりの『私』色々訳ありではありますが、新卒で入った会社で現在新規事業部の立ち上げをしています。 人員は、私・社長 のみ。 先輩がいるわけでもない、教えてもらえる業務はひとつもない。自分が大学で学んできたことが武器のすべてです。 私の知見ひとつで、事業の方向性が変わる。 それはすごくやりがいがある反面、あまりにもプレッシャーに押しつぶされそうになることが多い。 ここまでなら、東京なんかではよ

          『新入社員』としての仕事と『私』に期待されている仕事

          はじめて借りた私の自由の城(なお、籠城)

          はじめて借りたその部屋は、毎朝気持ちの良い朝日で目覚められるそんな日当たりの良い部屋でした。 断崖絶壁の山の斜面をそのまま住宅街にしたような場所で、目の前を遮る建物おろか、地平線が自分の部屋から見えるようなその部屋から、私の新しい一日は始まります。いまでも大好きなその部屋のいいところは日当たり。 そう、日当たりだけ。 家賃5万。最寄りの駅なし。バス停のみ。そして大学までバスで30分。街なかに行くバスは、30分に1本。一番近いスーパーまで徒歩で往復90分(バスはなし)。近

          はじめて借りた私の自由の城(なお、籠城)

          はじめて愛されて、パニック障害になりました。④

          知らない間に体が悲鳴を上げ、無意識に自殺を図るまで、私は私のSOSに気づいてあげられませんでした。 休学前までの苦しかった日々のことは、今でも鮮明に思い出せるのに、その日のことだけはモヤがかかったように記憶が曖昧です。 ただ一つだけわかっていることは、 もう二度と、起きたくない。 死にたいではなく、そう強く強く思ったことです。 これで、きっと悪夢にうなされることもなく眠れる。それがすごくいいアイディアだと心から思った。死にたいとは一ミリも思わずに。目の前にあった薬を

          はじめて愛されて、パニック障害になりました。④

          はじめて愛されて、パニック障害になりました。③

          大学入学後、2ヶ月で出会った知らない先輩は、私を丸ごと愛してくれるはじめての人でした。 今日は、付き合い始めた私に起きた異変のお話です。 お互い一人暮らしだったこともあり、付き合った次の日から、当たり前のように半同棲の日々が始まりました。 その結果、すぐに私は 彼より後に、家を出られなくなったのです。文字通り、彼をいってらっしゃいと送り出せない。自分も一緒に家を出るか、自分が彼より早く家を出るかしないと、一歩も外に出られなくなりました。 彼が、私より先に家を出るとき

          はじめて愛されて、パニック障害になりました。③