『水たまり』創作裏話

『水たまり』の創作過程を紹介します。

作品はこちら。

使用アプリとメモ

使っているアプリは主に「Evermemo(Android)」と「Evernote(iPad)」、そしてnote投稿用にデスクトップPCです。
アプリは連携させていて、思いついたアイデアをスマホのEvermemoで簡単に書いて、同時に場面を想像していきます。
オチというか結末もその時点で思いついてメモしていることが多いです。
週末のまとまった時間で、間を埋めるようにiPadのEvernote+Bluetoothキーボードで作品に書き上げています。

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iPadからはブラウザでnote閲覧していますが、残念ながらブラウザ版noteからはテキスト投稿できないようなので、投稿の時だけPCからnoteにログインしてEvernoteに書き上げた作品を投稿しています。
現在、自宅PCの調子が悪く、接続中に繰り返し落ちてしまうため時間がかかるのが悩みどころです。
iPadから直接noteに投稿できるアプリを切望します!

創作の流れ

私が現在参加している「ショートショートサロン」では毎週課題が出されます。
今回の課題は「空」「始業式」の単語から連想して作品を書くというものでした。

まず「始業式」。
このとき8月末、私の住む長野県は短い夏休みが終わって新学期が始まっていました。
毎朝の通勤時間に登校する小中学生の姿が、夏休みに入ると見えなくなり、始業式が始まると道行く子どもたちを再び見るようになる、この風景を書こうと考えました。
いつも同じ時間に同じ場所にいることから、庭先の犬を主人公にしました。

もう一つのお題「空」は天気に関することと、小学生と犬をつなぐアイテムとして“水たまり”を連想。そのままタイトルにしました。

思いついたアイデアをEvermemoでざっくりとメモします。

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住宅密集地ではなく、少し郊外の広々した場所として工務店を想定。
この時点では、仕事で出入りする従業員たちとの交流なども絡める予定でいました。
犬の名前のイメージは忠犬のあの方から。
子どもたちが発音しやすそうな愛称を思いついて「これだ」と即メモ。

犬の習性については、ペット業界に携わる知人にアドバイスもらいました。

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知人のワンコ愛が溢れます。^^

そして、これらのメモと情報を元に、iPadのEvernoteで書きあげていきます。

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この時点のハッちゃんは、ちょっとやんちゃ口調。

工務店の描写や従業員の設定に行き詰まっていた頃、同サロンのだーりぁさんが一足先に『始業式の風とキミ』を発表しました。
その登場人物を見た第一印象は「キャラかぶりしとる!!」。

『始業式の風とキミ』

キュンとするステキな作品です。

この後、ハッちゃんのキャラを少し丸くして口調を変えて、工務店の設定は調査する時間がなかったのでシンプルな農家に変更。
登場人物がぐっと減りました。
そして一式書き換えて、完成した『水たまり』です。

『水たまり』

物語の舞台設定

舞台のイメージは茨城県つくば市です。
このころ何度か訪れる機会があり、筑波山の二つの山頂(男体山・女体山)にも登ってきました。
山の稜線に囲まれている長野県と違い、地平線が見えるほど延々と続く田畑の先に筑波山のシルエットが見える風景は印象的でした。
地元のシンボルとして名高いだけあって愛着も湧きそうで、毎日眺めて暮らすのもステキだなと思いました。

そしてしばらくすると、山に囲まれた信州が恋しくなってここに帰ってくるのです。

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