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"アイドルとファンの距離感"の超個人的理想論

突然ですがわたし、アイドルが好きなんです。
格好良い男の子よりは、可愛い女の子を見る方が好きです。
現場にはなかなか行けないけど、好きな子たちのグラビアが載ってる雑誌をしょっちゅう買ってしまうほどには好きです。

今日はちょっと、そんなアイドルというトピックについて、日頃思っていたことを書きたいと思います。

可愛いの魔法

今やアイドル全盛期。大小様々なアイドルグループが沢山あります。
わたしよりも若い女の子たちが、苦手なことや無茶振りに耐え可愛い笑顔を絶やさず(わたしにゃとてもじゃないけどできん、なんせ入社したての飲み会の時から「すごく頑張って気配り女子演じてるけど、実は無理してる、本当は塩対応」と言われ続けてきたので)、上手い下手関係なくダンスに歌にお芝居にと奔走しています。

しかし大抵、アイドルは寿命が短い職業です。10〜20代の遊び盛り綺麗盛りの女の子たちが、まさに自分の青春を切り売りしています。何十年も続けられるものではないでしょう。
でもその短い活動期間を通じて得意なことや夢を見つけて、羽ばたいて行く彼女たちを見ていると、儚くて尊いなあと思うと同時に、元気ももらえます。
その成長を見守ることができるのも、アイドルを応援する醍醐味だったりするのかなと思います。

自分の年齢が上がったのもあるけど、友人を応援するというよりは最早娘を見守るような感覚で笑、そんな彼女たちから目が離せなくなっています。

健康で文化的な最低限度の生活

そんなわたしですが、日頃疑問に思っていることがあります。
アイドルの「恋愛禁止ルール」です。

※さしこちゃん(HKT48:指原莉乃)も確か某テレビ番組で「恋愛禁止ルールはクソ」って言ってましたね…笑、あのふっきれ具合と最早全力でネタにして行く感じとそれに耐える強メンタル本当に格好良くて好きです、あとお尻がえろい←?

(もしかしたらこう思うのは少数派かもしれませんが)確かに人気稼業ですから、イメージが大事なのはわかりますが、犯罪などでなければ別に良いのでは…?とわたしは思ってしまうんです。

「ファンに夢を見せるのが君たちの仕事なんだから」という人もいるでしょう。そういう意見もわからなくもありません。
でもそれってあまりにも「アイドルだって人間」ってことを忘れてるように思えてしまうんです。

過剰化する報道と炎上

近年、週刊誌に時にセンシティブな個人情報まで晒され、追い込まれる著名人もいます。
個人的に、セクシャリティや私生活を暴かれ引退となってしまった成宮寛貴さんや小室哲哉さんの件は、本当に見ているだけで辛かったですね…。

私自身も宗教の件(https://note.mu/ktrashake_/n/n6b8aa5b5dd20) は、リアルの友人には本当に一部の人にしか言えていません。やっぱり誰しも何かしら、他人に言えないことを抱えて生きていると思います。
でもそれは芸能人だって同じはずです。犯罪を犯したわけでもないのに、そんなところまで掘り下げて良いものなのでしょうか。芸能人には人権はないのでしょうか。

イメージの保持のため「恋愛禁止ルール」が敷かれたアイドルの熱愛というのも、所謂すごく旬なトピックになるのかと思います。
熱狂的なファンは当然食いつくでしょう。裏切られた!と腹が立つ人もいるでしょう。もう応援しないと思う人もいるでしょう。
でもそれは、本当に「裏切り」なんでしょうか。

アイドルだって人間

アイドルだってそりゃあ、いつもどんなに可愛い笑顔を見せてくれていたとしても、トイレ行って大小しますよ。成人してたらお酒だって飲んでる子もいるでしょうし。
もっと前に出たい!もっと認められたい!なんであの子ばっかり?どうして私じゃダメなの?ってそんなドロドロした承認欲求に苛まれている子だってきっといると思います。
(AKB・坂道グループは握手会という制度もあるから、人気もより可視化されてしんどかろうなと思う…)
心が疲れたときに誰かに頼りたくなったり、人を好きになったりするのって、それらと同じくらい、ごく自然で人間的な感情じゃないんでしょうか。

真実なんて本人にしかわからないけど、アイドルの恋ってあくまでわたしには、精神的に厳しいアイドル活動を続けるために、その相手を支えにして、彼女達なりに必死に立っているように見えるんです。

https://twitter.com/ktrashake_/status/998192857855873024?s=21

https://twitter.com/ktrashake_/status/998193837926330369?s=21

アイドルの休業について思うこと

最近アイドルの休業の報道もよく見るようになった気がします(理由は心身の不調だけでなく学業専念等様々ですが)。
そんな中で特にわたしアイドルの人間味というか、「ああ、アイドルたちも実は笑顔の裏ですごく頑張ってくれていたんだな。当たり前だけど忘れかけてた、同じ人間なんだな。」と感じたのは、元乃木坂46:中元日芽香ちゃん(ひめたん)の休業と芸能界引退でした(念のために言っておくと、彼女の休業・引退の要因は別に熱愛報道起因の心身不調ではないです、この流れで出すと紛らわしくて恐縮なんですけど)。
わたしは乃木坂は基本的に箱推しなのですが(というかみんな可愛くて選んだりできません、眼福)、彼女についてはなぜか鮮烈に印象に残っています。

乃木坂は毎シングルごと、表題曲を歌う選抜とB面曲を歌うアンダー組とに分かれるのですが、彼女は毎度選抜に選ばれるか選ばれないかのボーダーラインにいる子でした。
もちろん可愛いし、歌もダンスも上手、愛嬌もあるし話も上手で頭の回転も早いし、徹底して「自分のなりたいアイドル像」を守ろうとし、実際に遂行しているストイックな子という印象でした。

だからそんな彼女の休業の知らせを見たときは本当にびっくりしたし、当たり前だけど「アイドルだって人間なんだ」ってことを思い知らされた気がしました。

そんな彼女の引退前最後のブログは、もう消えてしまっているのですが、仕事への敬意に溢れていて、涙が出るほど凄かったです。わたしより歳下なのにこんなに真っ直ぐ仕事のことを好きでいられた彼女が羨ましくなってしまいましたし、そんなに大好きな仕事を辞めなければならなくなるほど調子を崩してしまったという事実があまりにも切なくて。
(消えてしまうのがあまりにもったいなくて、スクショを撮って今もロックをかけているほど…笑)
2017年12月22日に更新された彼女の最後のブログより、一部抜粋させていただきます。

気がついたら私は
アイドルという職業に惚れていました。
(中略)
私はここにいていいんだって認めてもらいたかった、その一心で走ってきたような気がします。
この世界にいると、
私を必要としてくれる人が沢山いる。
私だけを見てくれている人が沢山いる。
それが嬉しくて今日まで続けてきました。

がむしゃらに進む姿勢というのは
それだけで人の胸を打つもので
特別な才能があるわけではない私でも
勇気なのか、癒しなのか、希望なのか、
色んな感情を与えられる。
アイドルの一番のウリは
素のキャラクターと
仕事への"姿勢"なんだと思います。

この一部の文章を読むだけでも、どれだけ彼女がアイドルという職業に真摯に向き合ってきたかがわかると思います。
最後の最後までプロ意識の塊だった彼女は、最高に格好良いアイドルだったなあって!
彼女の心の健康が今でも心配だし、本当に惜しくてなりません。本音を言えばもっともっとアイドルとしての彼女を見てみたかったです。

「人間活動」して何が悪い!

どんな仕事でも言えることですが、どんなに好きなことをするにも、心の健康が全ての基盤なのだと、ひめたんの経緯を見ていて思いました。わたし自身も調子を崩している最近、身をもって感じています。
だからアイドル・芸能人だからといって、プライベートを侵食し批判されたりして、全ての基盤となる心の健康を崩されるようなことはあってはならないと思うのです。

こんなしがないアラサーOLですら自尊心を拗らせて休職と大変なことになってるのに、笑
まして若くて可愛い盛りの女の子たちが、アイドルという人気稼業において、自己承認欲求に苦しまないわけがないと思うんですよ。

しかし過剰な報道が当たり前になりつつある現代、当然「恋愛禁止ルール」というやつのために、アイドルの熱愛報道にも拍車がかかります。
そしてそれは彼女らが地道に積み上げてきた人気を簡単に地に落とし得ます。

SNSがあったら直に心無い誹謗中傷が溢れたり、ネット上にアンチなまとめが出来たり、実際にその子の握手会やグッズの売り上げが落ちたりもするのでしょう。

自己責任・自業自得、アイドルとしての自覚が足りない、色々言う人はいるでしょうが
わたし個人としてはこう思います。

アイドルが「人間活動」して何が悪い!

新たな応援の形

https://twitter.com/ktrashake_/status/998195585554378752?s=21

いくらファンといっても、心が疲れたり、誰かに頼りたくなったり、そんなときに支えてくれる人を好きになったりする彼女たちの人間らしい感情を、否定・批判する権利は誰にもないと、わたしは思っています。

彼女達が心も身体も健やかに、笑顔で活動を続けてくれることの方が、よっぽど価値があると思うからです。

(※業界のルールとか知ってるわけでないので、本当にあくまで超個人的な意見ですが…)

だから、アイドル(だけでなく芸能人)とファンの関係性というか、適切な距離感を、改めて再構築するべきではないかと最近思います。
まだ明言できるほど固まってないのが歯痒いのですが、ファンもアイドルの人間味にもっと理解を示せるようになると良いのにな、と。

わたしのようなファンはマイノリティーかもしれません。ですが、心ない他者の言葉が簡単に人の心を壊しうることを、わたしは知っています(https://note.mu/ktrashake_/n/n6c9862faf33d)。
わたしは上記に述べたわたしなりの考えを基に、これからも彼女たちをまったり応援していきたいなと思います。

どうかどうか何よりも、アイドルである彼女たちの健やかな笑顔が守られるような世界に、早くなりますように!


20170606(休職十七日目)
しゃけ

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