Kuaty(くあてぃ)

モンハンに関する評論やエッセイ、攻略Tipsを気ままに綴る。Twitter@kuaty…

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モンハンに関する評論やエッセイ、攻略Tipsを気ままに綴る。Twitter@kuaty8944

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全武器を扱うということ、そこから見える世界。

クエストごとに毎回違う武器を担いでいると「なんでも使えて凄いね」と言われることが多々ある。逆に私からしたら、たった1つの武器で全部のクエストをこなせる人たちのほうが何倍も凄いと思う。 私は、モンハンデビューした2ndG当初から、どのタイトルでも全ての武器種を使っている。使いこなせているかと言われると必ずしもそうではないが、少なくとも使わない武器はない。基本的にあるものは全部触る。 もちろん、使う武器種を絞れば、今よりもっと上手に立ち回れるだろうということは自分自身も体感的に

    • 6ヵ月で2500km歩いてモンハンNowを遊んだ感想

      このゲームの一番の驚きは、狩猟体験があまりにもモンハンだったことだ。 家庭用ゲーム機のシリーズでは、両手の指を休ませることなくフル稼働させ、長いときには数十分とかけて1頭のモンスターと対峙するゲーム。それを『指1本で操作できる』『75秒の狩猟時間』という制約のなかで再現しようとすれば、見た目がモンハンの狩猟を"模して"いるだけの別の遊びになってしまうようにさえ思われる。しかし実際にプレイしてみると分かるように、その狩り心地、そして日々の狩猟生活のすべてが、まさに「モンスター

      • なぜMHストーリーズ2はこんなにも面白いのか(ネタバレなし)

        『モンスターハンターストーリーズ2~破滅の翼~』(以下「MHST2」)の発売日である7月9日、私は限りなく「無」の感情でこのソフトを起動した。まさに今から遊び始めようとしているタイトルに対して、私はただの1ミリも関心を持っていなかった。なぜそんな人間が発売日の午前0時からコントローラーを握っていたのか。それは、MHST2の第2弾無料アップデートに「マムタロト」が登場することが予告されていたからだ。 昔からのフォロワーは、私がMH:Worldでマムタロトに狂っていた時期を知っ

        • 【MHW:I】六花が静かに眠るなら~How to Hunt HUNTERs

          この記事は、せと氏(@kura_tong)が主催するMHファンによるMHファンのための企画【モンハン愛をカタチに。Advent Calendar 2020】に参加しています。2020年12月1日から25日にかけて、総勢50名のクリエイターが、イラスト/記事/小説/動画/写真とジャンルを問わない思い思いの表現方法で作品を投稿しました。投稿された全ての作品は、こちらのモーメントから確認できます。 ◇   ◇   ◇ 歴戦王イヴェルカーナの皆さまへインターネット上では「ハンター

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        全武器を扱うということ、そこから見える世界。

          怯み値を制する者は、モンハンを制す。

          ある程度モンハンをやり込んだハンターならば「怯み値」という単語を一度は耳にしたことがあるかと思います。これは文字通りモンスターの「怯み」に関連するシステムですが、その仕様を完全に把握している人はそう多くはないでしょう。知らなくても困ることはほとんどないからです。 しかし疑問に思ったことはないでしょうか。なぜTA走者の狩るモンスターは発覚から討伐まで連続してダウンし続けるのか。そこには、武器の火力と同じくらいーあるいはそれ以上に重要な意味を持つー陰のパラメータ「怯み値」が深く

          怯み値を制する者は、モンハンを制す。

          【MHW:I】ダメージ計算式の教科書(物理編)|怪力の種の効果は、武器の斬れ味ゲージの色によって変動する。

          2つの火力スキルを考えよう。 ひとつは「不屈LV1」。力尽きる度に最大2回まで攻撃力が上がるスキルで、2回力尽きたときの攻撃力上昇量は1.2倍。もうひとつはスキル「攻撃LV7」。その効果は基礎攻撃力+21。どちらも装備を組むときに頻繁に登場するスキルなので、その効果を数字まで覚えている人も多いと思う。 ここで読者の皆さまにひとつ質問を投げかけたい。この2つのスキル、ダメージ計算においてどの順番で処理されているかを考えたことはあるだろうか。すなわち【A】不屈で1.2倍してか

          【MHW:I】ダメージ計算式の教科書(物理編)|怪力の種の効果は、武器の斬れ味ゲージの色によって変動する。

          【MHW:I】マルチプレイの上級思考法

          「俺がいままで野良で経験してきた狩りって『マルチプレイ』じゃなくて『4人同時にソロしてるだけ』だったのかもしれないな…」 私のサークルに遊びに来て初めてのクエストを終え、狩場から集会所に帰還した友人Mはふとこう呟いた。 私と友人Mとは中学時代からの付き合いがあるリアルの親友同士で、彼もまたモンハンのシリーズ累積プレイ時間が軽く数千時間を超えるような、世間的に見ればヘビーユーザー側に分類される側の人間である。PSPのタイトルの頃から、お互いに情報を交換・共有しながら切磋琢磨

          【MHW:I】マルチプレイの上級思考法

          【MHW:I】クラッチクローの取扱説明書

          case.1 多くのハンターは、弱点特効込みで会心率がちょうど100%になるように装備を作る。私もそのひとり。そして、その装備を着ているといつでも会心率100%を叩き出せているように錯覚する。人間は常に理想で思考してしまうものだ。 ──────────────── この表は、ブラキディオスの肉質。 続けて下の表は、先の「弱特込みで会心率がちょうど100%になるような装備」で攻撃したとき、それぞれの部位に対して会心が何%の確率で発動するかを示したもの。ただし、部位に傷は

          【MHW:I】クラッチクローの取扱説明書

          わたしとマムタロト

          ◇  prologue  ◇ 2018年4月18日。MHWアプデ第2弾のPVが発表された。 私はMHWの購入が後発組だったので、4月と言えばようやくひと通りのコンテンツを触り終えたかそれくらいの状況。なんか知らないけど新しいモンスターが増えるのか。楽しみだ。盛り上がるTwitterのタイムラインとともにPVを見る。映像には、細長い滑り台のような斜面を滑り降りたり、楔虫を使ってフィールドを軽やかに飛び回るハンターの姿。大砲や落石といったギミックもあるらしい。新モンスターが辺

          わたしとマムタロト

          【MHW:I】最大瞬間火力からの脱却

          野良の救難で導きの地に参加していた時のこと。 氷雪地帯の歴戦ジンオウガ亜種が狩猟対象だったのだが、1頭を狩り終えるまでに部屋主が7乙した。導き地のジンオウガ亜種は、手慣れのハンターでも一瞬の油断でベースキャンプ送りになってしまうほどの手強いモンスター。野良で力尽きる人が続出することなんて日常茶飯事だ。狩猟しているあいだ、彼が4回5回と乙を重ねていったことも、正直私は何も気にしていなかった。 ただ、ふと彼の装備を覗いてみたとき、ちょっとだけ疑問が湧いた。装備が未強化だったり

          【MHW:I】最大瞬間火力からの脱却

          モンハンに学ぶ期待値*応用編

          今回の記事では、期待値の概念をより深く理解し、味わうために、応用編と題してボウガンの弾丸節約をトピックに考察していきたいと思います。無限等比級数などの数Ⅲ要素も含みますが、文系の人でも大筋を掴めるよう出来るだけ丁寧に記述しました。 前回の記事では「期待値」の数学的定義を基礎から説明しました。期待値とは何ぞや?という人はまずはこちらの記事からご覧ください。https://note.com/kuaty8944/n/n84b735a3912f 以降は【MH】モンハンに学ぶ期待値

          モンハンに学ぶ期待値*応用編

          モンハンに学ぶ期待値*入門編

          この武器とあの武器どちらが強いのか?このスキルとあのスキルではどちらを積むべき?そういった話題で必ずと言っていいほど登場するのが「期待値」という概念。ゲームをするようになってこの言葉を初めて目にした、という方も少なくないかもしれません。今回はモンハンを題材に「期待値」の考え方の解説を行います。期待値は高校で習ったけど完全に忘れてしまった、習っていないけど大人になってから学習する機会がない、というハンターさまに向けた記事です。 数式も使いますが、小学校で算数を卒業していたとし

          モンハンに学ぶ期待値*入門編