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やりたいことをしてる時の感情はほぼ無です。

「なんか〜、やってて「これだ!」って感じがするようなことってないんですよね」

みたいな相談を最近されました。

それで自分のことを振り返って気づいたのですが、やりたいことやってる時って、感情としては無です。

特に、1人でやる作業系のことはそうだなと。

僕は文章を書くのが好きで、毎日ノートにつらつら思うことを書いていますが、別にそのときどんな感情かとか意識もしていません。

終わった後になっても、特に思うことはないです。

次やることにただ淡々と移る感じ。

もちろん、毎日書いている結果として「最近筆が乗るなぁ」と気づいたりとか、長めの作品が完成したりとか、読者からメッセージが来たらけっこう嬉しいです。

ですが、日々書いているときの気分は凪です。ただ穏やかに、目の前の作業にだけ意識が向いている状態。

<やりたいことのイメージのずれ>

やりたいことをやり続けるってこういうことだろうと僕の中では思っていたのですが、相談相手からするとイメージが違ったようです。

その「やりたいことがない」方にとっての「やりたいこと」って、なんか鼻血でも出そうな勢いで、ヒャッハーとか叫びながらやっているものを想像していたのかもしれません(極端に言えば)。

いやいや、そんな毎日毎日鼻血の出そうなことばかりやってられませんよという話です。

強いて言えば、鼻血が出そうになるのはやりたいことを淡々とやり続けた先に描いている未来をリアルに想像したときとかです。

他の人だと一時的に、テンションとかモチベーションが上がったタイミングで長くても数ヶ月とか1年くらいしか続けられないことを自分が何十年も淡々とやれそうなことを考えると未来が楽しみで鼻血が出そうになります。

つまり、僕の思う「やりたいこと」というのは単に「やり続けられること」という方が近いのかもしれません。

<体にフィットすること>

やりたいことは、ほぼやり続けてしまうことである。

僕はそう捉えています。

個人的なイメージですが、意識がやりたいことではなく、無意識がやりたいことを探る感じです。

なんとなくやってると体にしっくりくることと言えばいいでしょうか。

他人にやれと言われなくてもやってしまうし、なんならやるなと言われると余計にやりたくなってしまうようなこと。

淡々と作業をして、それを積み上げた結果がどうであれ辞めるかどうかとかに全く影響しないこと。

思い当たること、ありませんか?

「誰にも求められなくても、賞賛されなくてもやってしまうこと」、これがやりたいことのタネなんじゃないかと思います。

<どうやって見つけるか?>

やり続けてしまえることは、僕の場合はこれまでの人生を丁寧に棚おろしすることで自然に見つかりました。

4、5歳の頃、親から「口から生まれた子」と言われていたそうです。学んだことや気になることをよくしゃべる子どもだったみたいです。

小学生くらいの頃からは、人を集めて何か企画したり、人に勉強を教えたりするのが好きでした。超メモ魔でもありました。

どういう言い方をしたら伝わるか、人を遊びに巻き込めるかは関心の高いことだったように思います。

そこから考えるに、しっくり来る言葉を探り発してどうなるか見ることが一番面白い遊びだったのかもしれません。それによって人を動かせたらなお面白い。

こんな感じでこれまでの人生において「集団の中でどんなキャラだったか」だったり「こんな役割を担うことになった時はすごい夢中になってやり続けていたな」ということを探してみたら見つかりました。

「やり続けてしまえること」はやり続けられるがゆえに「自分なりのこだわりを持っていること」が多いです。おそらく当たり前すぎてあんまり意識していなかったことだとは思いますが。

過去に強く憤慨した記憶など、自分のこだわりが表れたシーンを探ってみるのも良いでしょう(どこに喜怒哀楽を感じるかということ自体がその人らしさを表しています)。

自分の人生の中で特に嬉しかったこと、異様に燃えていたこと、譲れなかったことなどを探ると続けてしまえることが見つかるかもしれません。

<努力は夢中に勝てない>

やりたいことの力は強く、淡々とやれることは努力に勝ります。

やり続けられることはそうそう人に奪われません。基本的に感情なんかに左右されず淡々とやり続けられることだからです。

四六時中そのことばかり考えていても飽きない。たまに興が乗ると楽しくて仕方がなくて、すごいものを完成させちゃったりする。

そういう対象って、失敗という概念が頭からすっぽり抜け落ちたようになります。

実験的にあれこれ試せるようになり、恐れがなくなります。ですから、多種多様な経験を積む速さが圧倒的になります。

自分の「やりたいこと」、夢中になれることをわかっていれば、キャリアを考える上でこれほど頼もしい立脚点はないというわけです。

努力は夢中に勝てない。

一番強いのは「自分が夢中になれること(やり続けてしまえること)」を知っていることなのではないでしょうか?



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