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不妊原因を探ろう*着床障害

こんばんは(^ ^)クマです!

今日は不妊原因の中から着床障害について詳しくお話していきます。

着床障害というと様々な要因が挙げられますが、その中でも今日は子宮の異常によるものとホルモンの異常によるものの2点についてご紹介していきます。



◎着床

着床の時期になると子宮内膜は着床しやすいような形に変化したり、着床に必要な接着因子を発現させたりして着床に適した環境となります。

もしも子宮に病変があると子宮内膜が損なわれ、着床ができなくなることもあります。

これが子宮因子による着床障害と呼ばれ、不妊患者様の約15%を占めます。

その中でも先天的子宮奇形が約2%、子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮腔癒着症などが約13%というデータが出ています。




◎子宮奇形は流早産の原因に

子宮は左右のミューラー管が胎生8〜15週頃に癒合してできます。この癒合が正常に行われない場合に子宮奇形が起こります。

子宮奇形にも様々な種類がありますが、双角子宮は妊娠すること自体は難しくありませんが、胎児の成長の過程で流産頻度が上昇してしまいます。

無事に育った場合にも、出産の時に胎児の胎位や胎勢異常が起こり、分娩進行の妨げになる恐れがあります。

子宮筋腫や子宮内膜ポリープも不妊の原因になり、筋腫の場合、発生場所が子宮内膜に近い位置であるほど着床障害や流産の原因になります。

子宮内膜ポリープも着床障害や流産の原因となりますが、部位や数によってはあまり問題にならずに済むこともあります。

子宮腺筋症は子宮内膜組織が子宮筋層内に紛れ込んだ状態で、月経痛や不妊の原因となります。子宮筋腫と違い筋組織との境目がはっきりしないため手術で完全に取り除くのが難しくなっています。



◎黄体機能不全による着床障害

排卵後、残った卵胞の細胞は黄体細胞と呼ばれるものに変化します。この黄体からプロゲステロンとエストロゲンが分泌され、それにより子宮内膜は厚くなり着床に必要な状態に変化します。

この変化で特に重要なのがプロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンが排卵前の30倍も分泌されて、子宮内膜を着床可能な環境にすることです。

黄体機能不全と呼ばれるプロゲステロンの分泌が少ない状態では、上記の様な変化が十分に起こらず、着床の準備が整いません。

結果、着床障害に陥ってしまいます。

通常、排卵後にプロゲステロンが分泌され着床可能な子宮内膜の状態になるまで2日以上遅延した場合に黄体機能不全と診断されます。

黄体機能不全の場合にはプロゲステロンの薬を飲むことで不足しているホルモンを補充していきます。基本、それが原因でうまく行っていない場合には薬剤療法で解決しますが、それ以外にも原因が隠れている場合が多いので、ホルモン補充だけでは中々解決しないことも多いです。

ちなみに、黄体機能不全が原因の不妊は約10%に認められます。



今日は子宮形態異常と黄体機能不全に関する不妊についてご紹介しました。

他にも不妊原因はあるので今後も様々紹介していきます。


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