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チョコレート嚢腫

こんにちは(^ ^)クマです!

今日はチョコレート嚢腫に関するお話です。



◎チョコレート嚢腫とは

本来、子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、卵巣に発生することで起きる子宮内膜症の一つです。

前回、子宮内膜症の記事でもお伝えしましたが、子宮内膜症は20~30歳代の女性に多い病気で、生殖可能年齢の約10%にあるとされています。子宮内膜症はほとんどの場合は良性ですが、チョコレート嚢胞はだんだん大きくなり、骨盤内の他の臓器と癒着し、痛みなどの症状が重症化します。まれに卵巣がんになる場合もあります。

不妊症を引き起こすことも多いので放置せずになるべく早めに婦人科へ受診した方がいいでしょう。



◎原因

月経時に剥がれ落ちた子宮内膜組織の一部が卵管から逆流して卵巣に達し、そこで生着・増殖すると言われています。

他にも、卵巣や腹膜の上皮が変化して内膜になるという説、子宮内膜組織がリンパ管や血管から卵巣などに転移するという説、子宮内膜の幹細胞が卵巣などに移動して生着・増殖するという説など、さまざまな仮説が唱えられています。

原因は様々挙げられていますがはっきりとしたことはわかっていないのが現状です。



◎チョコレート嚢腫になるとどうなる?

月経痛がひどく、月経のたびにだんだん悪化していくことが特徴です。

酷いと月経時以外にも下腹部痛、腰痛、排便痛、性交痛などが出ることもあります。

特にチョコレート嚢胞が破裂してしまうと、急激に非常に強い痛みが発生します。破裂後も再びチョコレート嚢胞を形成することが多く、感染症を合併するリスクも高まり、さらに悪化し、まれに悪性腫瘍となることもあります。

また、子宮内膜症患者の30~50%が不妊症になるとされてています。

挙児希望ある場合もない場合も放置はよくないので、月経痛がひどくなってきたと感じたら早めに受診しましょう。



◎治療法

基本は薬物療法や手術を行います。

薬物療法ではピルなどを用いるため、挙児希望がある場合には行えません。

手術の場合、腹腔鏡手術を行うことが多いです。術後の妊娠率は30〜67%ほどと言われています。

ただ、術後の妊孕性改善が明らかであるというデータは出ていないのであまりサイズが大きくなかったり、日常生活で問題がないのであれば手術はしなくていいでしょう。

手術をすると、AMHという卵巣予備能が低下してしまうので、手術する場合には注意が必要です。



◎再発率

チョコレート嚢腫摘出後の長期薬物療法は病巣再発を予防できると言われていますが、挙児希望がある場合、薬物療法は選べません。

嚢腫摘出後の再発率は2〜5年の間に29〜75%と高い結果になっています。

そのため、術後はできるだけ早めに妊娠に至れる様にしていく必要があります。

そのため、治療後は自然妊娠を長期で図るより不妊治療をなるべく早くスタートさせた方がいいでしょう。



今日はチョコレート嚢腫についてお伝えしました。

チョコレート嚢腫も非常に多い疾患ですし、不妊原因にもなる厄介な病気なので、もし生理痛がひどくなるという自覚があれば早めに受診をしましょう!


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