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熊本城だけじゃない!歴史めぐりの旅。

 感染対策をしながら、熊本市、そして玉名市という場所にある歴史スポットに行ってきました。※車で移動しました。

熊本で歴史、というと、おそらく県外の方は熊本城か、加藤清正を連想するのではないでしょうか。

しかし!それだけではない見どころがあるのが熊本です。

今回紹介する歴史スポットは、かなりマニアック(笑)。

それゆえだったのか、ほとんど人がおらず、ほぼ貸切状態でした(笑)。

ただ、マニアックといっても、展示が工夫されていて、歴史の重みやロマンを感じる場所になります。

地元の人しか知らない(かもしれない?)、歴史スポットをご紹介します。

■【明治時代】田原坂西南戦争資料館、田原坂公園

 西郷隆盛率いる薩摩軍が起こした西南戦争で、最大の激戦地の1つであったのが、田原坂という場所です。

そこにある資料館に行ってきました。


戦場が南九州を中心に多くある中で、

西南戦争の総死者数の4分の1にあたる3500名の人々が田原坂の戦いで命を落としています。

坂、という地名がついているように傾斜がある場所で、

中央の平野を挟んだ、丘と丘で砲撃戦や銃弾戦がありました。

田原坂では、1日に打ちあった弾丸の数が、政府軍だけでも最大32万発にのぼったと言われています。

日中9時間と計算すると、1分間に約600発…。

膨大な弾を撃ち合ったため、弾同士が空中で激突するほどで、

今も田原坂からは、互いに激突して変形した「かちあい弾」が出土するそうです。

資料館内にある映像がとてもリアルでした。

映像だけではなくて、

当時の風景を再現した茂みや土塁がおかれていたり、

銃弾の音と合わせて光が出るので、臨場感があります。

身内同士で敵と味方に分かれて戦った兄弟の方のエピソードもあり、非常に考えさせられる資料館でした。

入館料は300円になります。

社会科で日本史を教える方は特に一見の価値あり、です。

■【明治~昭和】金栗四三住家・資料館(池部家)

時代は変わって、オリンピックゆかりの地へ。

日本人で初めてオリンピックに出場した金栗四三さんの住家に行きました。



金栗四三さんは、2019年の大河ドラマ「いだてん」の主人公です。

当時、非公式ながらフルマラソンの世界記録保持者で、スポーツの普及に尽力した方です。

女子スポーツ、障害スポーツを普及させた方でもあります。

今、冬季五輪が行われていますが、その原点をつくりだした人だと思うと、非常に重みを感じます。

ドラマを全話視聴し、著書も読破していた私にとって、もうたまらない場所でした(笑)。

ここは金栗四三が婿養子に入った、池部家の家になります。

残念ながら、生家は閉館中でしたが、ドラマの感動が蘇る資料が多くあり、大興奮でした。

特にストックホルム五輪の時の選手証が印象的でした。

レプリカではなく、本物でした。(写真は撮れませんでした💦)

最初のストックホルム五輪に出場したのは、たった2人。

「我々は走ればよか。走ればよかっですよ。」

そう2人で語りながら、走ることで精一杯だった最初のオリンピック。

そんな小さな国だった日本が今や金メダルを争うような国になったことを思うと、感慨深いです。

羽生結弦選手のクワッドアクセル(4回転半)の挑戦が偉大であると評価されるように、

最初に五輪に出場するという挑戦をした金栗さんの功績も偉大であると感じました。

私も最初の1歩を踏み出す勇気を持ちたいと思いました。

すぐ近くにお墓もあったので、お参りしてきました。

1枚だけ写真を撮らせていただきました。



おじちゃんが2人いて、お客さんが私しかいなかったせいか、

とても熱心に説明していただきました。

地元の人とも仲良くなって、さらに愛着がわきました(笑)。


■【古墳時代】江田船山古墳

最後は一気に時代を遡って古墳時代初期にできたといわれている江田船山古墳へ行きました。

教科書で必ず見かける古墳の名前の1つです。

なぜ高校時代、この古墳の名前を覚えなければならなかったのか、

疑問の人も多かったのではないでしょうか(笑)。

理由を言うと、この古墳で75個の文字が書かれた刀が発見されたことで、

ヤマト政権が東西にわたって勢力を伸ばしていたことが分かったという、歴史的な古墳だからです。

この刀に書いてあった「獲加多支鹵大王」という文字が、

埼玉県行田市にある稲荷山古墳から出土した鉄剣にも「獲加多支鹵大王」という文字があり、

この文言を「ワカタケル大王」と読むことが分かったことがきっかけでした。

東西日本の古墳から、同じ王名が書かれた刀剣が出土したことが研究者たちの間で大発見だったそうです。


今でいうと、大手の商業施設である「イオンモール」が全国展開している、といった感じでしょうか(笑)。

県外、特に地方外に行ったときに、

「え、ここにもこのお店あるんだ…!」と驚いた時が1度はあるのではないでしょうか。

その感覚の感動に近いんじゃないかなと、個人的には思っています(笑)。

私の友人は関西出身で、熊本に「シャトレーゼ」というお菓子屋さんがあることに感動していました(笑)。

「そんなところにまで進出するほど、力を持っていたの!?」

こんな驚きが、この古墳の知名度を一気にあげました。

公園になっていたので、小さなお子さんが思いっきりボールなどで遊べる、いい場所でした(^^)。

雰囲気ものどかで、とてもよかったです。

古墳の中も見ることが出来て、大満足でした。


■まとめ

以上、3か所を見て回りました。

とても有意義で、歴史に触れることのできた時間でした。

歴史の良いところは、先祖の歩みを通して、自分が生きているこの時代に感謝の想いが出てくることです。

力をもらったので、また仕事に打ち込んでいきたいと思います。

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