見出し画像

弱いモノを叩く生徒を注意したら、改善案を提出された中国在住日本語教師の話

わたしの note は実体験に基づいていますが、基本的にフィクションですので、娯楽としてお楽しみください。

さて、とある学校で会話の授業をしていたときのことです。

ある生徒が日本語でコメントしています。すると数人の生徒がおしゃべりを始めます。彼らは他人のコメントを聞いてもないし、聞く気もないようです。

それで、わたしは注意することに。

すると彼らは「声が小さいので聞こえませ〜ん」と言うので「聞く気はあったんだな」と質問しました。

その質問に彼らは答えません。

それでもういちど「級友のコメントを真剣に聞いていたのか?」と質問しました。

すると「いいえ」と答えます。

それで「マジメに授業に取り組みなさい。他人を尊重しなさい」と言うと「わかりました」と言うので、ここで問題は解決かなと思い授業に戻ります。

しばらく授業が進行して、またもや声が小さいと指摘された生徒の番になりました。すると、先ほど注意された一団にいた生徒が中国語で文句を言いだします。

それで、文句をいった生徒に「君は何の権利があって、友人に文句を言っているんだい」と質問しました。

すると「コメントに間違いがあるから指摘してやった」と言います。

ここで、あぁ〜俺、多分キレるなぁ〜って思いながら・・・

「お前は彼女のなんなの?」「同級生を助けようとするならわかる。でも、君のアドバイスに愛はない。優しさもない。友人を萎縮させるようなことを言わないでください。必要なときは私が注意する」と話しました。

彼はふてくされてました。

それで学級全体に「わからないこと。知らないことがあるのは当然だ。もし理解できているなら、わたしは必要ないだろう。そして、自分がわからないことを級友がわかってることもあれば、逆もある。全体をみて授業を進めているので授業に集中してほしい」と話しました。

さて、ぶち切れずに冷静に話せたなと思いつつ、授業に戻り終了したと思ったのですが・・・

休み時間に委員長が登場。

委員長が「授業速度が遅いので、できる子たちは退屈している。もっとスピードを上げたら雰囲気が良くなるのでは」とアドバイスしてくれました。

「あぁ〜。できる子って誰ですか? 」マジで聞きたい。100回は問いただしたいと思いました。

それで・・・「このクラスに日本語できる子がいたって気づきませんでしたよ〜」って言ってやりたかったのですが、大人ですので「わかりました。検討します」と答えときました。

委員長は満足げにどこかに行ってしまいました。

このやり取りに中国を感じます。つまり・・・

  1. わたしから注意を受けた学生をフォローするために委員長が出てくるところ。

  2. そして身内をかばうために、論点をずらしてくるところ。

  3. さらにわたしが話したことは「まったく」理解していないし、考えようとしないところ。

これらは、まさに中国的問題の解決方法です。職場でも何度もこの風景を見ました。

わたしは今まで、意味もなく身内をかばう行為や、論点をずらすことなどは、中国社会で暮らしているうちに生活の知恵として身についてくると思ってました。

しかし、高校生にも同様の思考パターンが身についていることからすると、これらは、中国ビジネスの世界に見られる特徴ではなく、もっと根本的なところに原因があるのかもと思ったりしました。

もちろん、彼らの考え方を否定しません。それは彼らの文化であり問題解決の方策です。さらに、互いにかばいあうことが美しいのも認めます。

でも、問題が明確に存在し、解決も可能なのに、他人から自分の改善点や問題点を指摘されると、論点をずらしてかばい合うようでは、成長も進歩もないのではと思います。

わたしは一介の外国語教師にすぎません。それで、面倒臭いことはまったく言わず、割り切って楽しくすごすことも可能です。

でも、わたしは彼らにとって異文化人ですので、この立場を活かして、自分とは違う考え方や感じ方を持つ人がいるんだよって気づいてくれたりはしないかたと淡い期待を持ってます。

でもまぁこのお話「フィクション」なんですけどね〜 なんちゃって。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

皆さんの「スキ♡」が私の原動力です。メンバーでなくてもタップ可能、しかも無料です!下の「スキ♡」をクリックして応援してください

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。