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「愛国」だが「愛党」ではないという中国人学生と話してて感じたこと

仕事柄、様々な年齢層の中国人と話します。

マンツーマン授業の多く、かなり個人的なことについて打ち明けられることもあり、どのような反応をしたらよいのかわからないこともあります。

特に、困るのが政治のお話です。

日本では宗教と支持政党、さらには野球の話は三大タブーとされています。わたしもこのタブーを守り、自分の宗教観などに関しては「聞かれなければ言わない」というスタンスを守ってます。

野球に関して言えば、最後の記憶が近鉄バッファローズ、そして藤井寺球場ですので、皆さんとはお話があいません・・・

それはさておき、最近「愛国」について語る若者が増えました。そして、彼らは概ね同じ主張をします。

彼らのほとんどは、国を愛していると主張しますが、同時に「愛国」と「愛党」は違うと言います。

つまり、自国の風土や文化、国民がもつ姿勢などについては誇りは感じるものの、現状の管理の仕方にはいくらか疑問を持っているってことです。

(かなり遠回しな表現ですな〜)

わたしは、授業中であろうがなかろうが、政治の話をするのは良くないと思ってます。特に外国人として暮らしているにもかかわらず、その国の良し悪しについて語るなんてデリカシーが欠けていると感じます。

それで、いつも「日本に行っても同じく日本に失望すると思うよ」と答えています。

以前は、それで済んだのですが、最近では「先生は日本に失望したら、中国で暮らしているんでしょ。中国贔屓だし、外国人で、しかも教員だから安定してるよね」と言われるようになりました。

わたくし、決して中国贔屓ではないのですが、外国人として雇われている状況にメリットはあるのは事実です。

さらに、外国人としても気楽さを味わっているのもその通りですので「あなたの主張の一部は、まったくその通りだね」と返答しています。

さてさて、彼らは「愛党」ではないけど「愛国」だと主張していることは興味深いです。

そうです。彼らはストレートに国への愛を口にできるんですよね。好きとか、気に入ってるとか、スゴいとかではなくて「愛してる」って言えてるんです。

これは地味にスゴいです。

そして、この「愛」と同じような感覚を別の国の若者たちは持っているのだろうかと、考えてしまいました。

日本で「国を愛している」という若者に会ったことはありません。

そして、わたしも同じく「日本」の文化や風土を愛してはいますが、国を愛しているという感覚はありません。

もちろん、彼らの言う「愛国」も、すでに言及したとおり、中国の文化や美しい国土を愛しているという意味にすぎないのかもしれません。

しかし、格差の問題など社会の不公平やシステムの弊害について語る若者も多く、いくらか政治的な課題に重心が傾いているような気もします。

そんなわけで、もう少し彼らの意見を聞いて理解を深めたほうが良さそうだと思ったりしました。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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