幸せの鍵は良い人間関係という調査結果を知り、中国人は大変だと思ったお話
ハーバード大学が3世代にわたって「人の幸福」について追跡調査しました。
その研究によると、人の幸福度を上げてくれるのが、家柄や学歴、職業や生活環境、ましてや年収でも預貯金でもなくて、人間関係であることが明らかになったそうです
つまり、わたしたちの幸福と健康に本当に寄与するのは、良い人間関係ということになります。お金じゃないんですね。
さてさて、この良い人間関係の「良い」というのが要点で、人間関係があるだけではダメだそうです。
そりゃ愚痴っぽい人や、後ろ向きな人とばかり付き合っていれば、自分の気持ちも滅入ってくるでしょう。
さて、そうなると私の住む街で暮らす人たちは、幸せになりにくいと言えます。そもそも、我が街の人間関係は希薄です。
みんな、よそからビジネスのためにやってきた人ばかりです。
出稼ぎや就職でこの街に住むようになりました。もちろん友人を作ることは可能ですが、忙しい人ばかりで、余裕もありません。
ここにいる限り競争から逃れられないという人も大勢います。
多くの人が996という勤務状況を当たり前のように受け入れています。
996とは朝9時から夜9時までの勤務を週6日続けるという状況です。これでは、友人と良い関係を作るのは難しいでしょう。
では、どうして多忙を極める現状を受け入れているのでしょうか?
競争を勝ち抜かなければ経済的に成功できないからです。そして経済的成功なくして幸せなしと思っているからです。
でも、ハーバード大学の幸せに関する研究が事実であれば、彼らの方法は完全に間違っていることになります。
そんなわけで、我が街では人間関係を築くことがそもそも難しく、さらに価値観が偏っているので、幸福感を上げることが難しいってことになります。
さらに人間関係ってあれば良いってものでもなさそうです。
とある関連研究において「ポジティブな友人がいる」「ネガティブな友人がいる」さらに「友人なし(孤独)」という3つのグループで幸福度を調査すると、次のような結果になるそうです。
最も幸福度が高い:「ポジティブな友人がいる」
最も幸福度が低い:「ネガティブな友人がいる」
つまり、「ネガティブな友人」と付き合うなら、孤独の方がましだそうです。
良い人間関係がないと幸福になれないと思い、人間関係を作ろうと努力した結果、ストレスを感じる人とも時間を過ごすと、むしろ不幸せになるという結果になることもあり得るわけです。
そうなると、幸せのキーパーソンである「善い友人」を見つけることの重要性が見えてきますが、この中国でそんな友を見つけ出せるかというと疑問です。
多くの中国人たちが、お金や人脈のみで繋がる関係に振り回されていて、善い友人を見つけだせずにいることを目の当たりにして、気の毒にと思います。
では、偉そうに中国人のことを分析しているわたしはどうなんでしょう。
わたしは友人が多いほうではありません。日本で本当に友人と言える人は片手で数えられるほどです。
でも、これは私に責任があると思っています。
わたしは、社交的なコミュ障です。
人と話すのは好きなのに、どのように自分の気持ちを伝えたら良いのかわからないことがありますし、相手の気持ちを推し量ることが苦手だと思っています。
もっと、気楽のポジティブな人たちと一緒に時間を過ごし、気楽の自分の気持ちを話せば良かったのに、そうはしませんでした。
わずかに気を許した数人の前でしか、リラックスした姿を見せませんでした。結果として、中国語で言う「知心朋友(心が通い合う親友)」は、少なくなってしまいました。
しかし、中国に来てから、お互いの背景や立場などを気にせずに、おしゃべりできる友人ができ、そういった人と一緒にいるときは爽やかさを感じます。
これは、きっと中国というアウェーで暮らしていることも大きく関係していると思います。
まぁ状況はどうであれ、ポジティブな意見を持つ人と気楽におしゃべりできることは、わたしに良い影響を与えています。
それで、今後もより多くの人たちと打算によらない関係と作っていきたいです。前向きな人と自然体で付き合うことが目標です。
さらに、中国人だけではなくて日本人とも、そのほかの国の人とも、余計なことを考えずに時を過ごし、関係を強めていきたいと思ってます。
そうすることで、より充実した満足感のある暮らしをキープできるのではと思ったりしています。
そんなことをTEDを見て思ったりしました。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!
ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。