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8. 完全なる輝く星

 アウグスブルクではマルセイユがメッサーシュミットの工場を訪れ、航空機の性能をわずかに犠牲にしてでもMe109の為にさらなる大きなガソリンタンクを提案した。彼の提案は実行できなかった。又、アウグスブルクで彼は女の子と会った。彼女の名はハンネリースといい、随分インゲに似ていた。マルセイユは人目見て恋に落ちた。(それは初めての重大事件だった)
 数日後、彼はハンネリースに結婚を申し込んだ。ハンス=ヨアヒムが別の休暇を取った時、彼女は受諾し、日取りはクリスマスに設定された。ハンス=ヨアヒムがインゲの代わりを頼むという提案は恐らく、不公正だったけれども、彼は同じ理想的な愛の大きさを彼のフィアンセに与えていた。彼女は「夜を照らす完全なる輝く星」であったと、彼は書いた。

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