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おいしいお茶が日々飲みたい!

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雲間でくつろぐのと同じくらい、自宅でお茶を淹れて楽しんでいただきたい。お茶かんたん!お茶楽しい!お茶を淹れるちょっとしたコツと、お茶まわりのお話をどうぞ。
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とんでもない男前煎茶が届いた2022秋

とんでもない男前煎茶が届いた2022秋

雲間の定番、極上煎茶「雲間の光」。
尾道・今川玉香園茶舗さんに合組(ブレンド)してもらっています。
その季節ごとに合組も茶袋の色も変わっていきます。

さて秋の合組。
ピチピチフレッシュな春の新茶をお茶専用の土蔵で保管し、夏を超えるとぐっと旨味が伸びてくるお茶があるそうです。
そこから選抜して合組してもらう贅沢。

毎回どんな感じの合組がいいか、イメージをお伝えするのだが
今回は「んー、熱めの湯で

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「お茶の時間 雲間」ってこんな店です

「お茶の時間 雲間」ってこんな店です

こんにちは。「お茶の時間 雲間」店主の寺本紫織です。
2020年12月8日で、開店4周年を迎えました。
改めまして、雲間ってどんなお店かご紹介します。

火曜から土曜の午後、13時から18時まで、日本・中国・台湾のお茶をゆっくり楽しんでいただく喫茶室として開いています。

店内はこんな感じ。お茶の種類は季節やタイミングによって変わりますが、だいたい8〜10種類くらい。どのお茶もお湯をさして何煎も長

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サンコンさんのポット

サンコンさんのポット

「お茶いいですよね」「でも急須ないんです」という会話を何回しただろう。

急須なくてもお茶淹れられますよ、というのを紹介しようとしたが結局急須は便利に進化を遂げた最終形であって、ぜひひとつ買ってほしい。

気に入った急須と出会うまで暫定的にいろいろ使えるのがこういう耐熱ガラスポットではないだろうか。

これ、「サンコンさんのポット」と呼んでいるもの。


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ふだんの茶🍵はこんなふう

ふだんの茶🍵はこんなふう

お昼時にお茶淹れました。

雲間の「日常茶飯の茶」

もう長らく使っている村上躍さんの大振りな急須に、ふた匙くらい茶を入れて、熱湯30秒。

湯呑みは長谷川奈津さんの林檎灰釉。
なんで林檎の灰でこんなピンクが浮かぶのか。
手の中にすっぽりサイズ。
なんとなく選んだ三つが、家族それぞれによく似ていて、名前が書いてあるようだった。


どちらもギャラリー一葉さんで出会いました。

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こういう感じの道具、眠ってませんか?

こういう感じの道具、眠ってませんか?

茶櫃(ちゃびつ)とか、丸取込(まるとりこみ)と呼ばれるもの。
中にお茶淹れ道具一式を収めるものです。
これは母の嫁入り道具だったのをもらいうけました。

煎茶道では、ここから道具を順次出して茶を淹れて片付けて仕舞っていく点前があります。

この蓋、くるっとひっくり返すと盆になる優れもの。

中にはこんな道具が入ってます。
小さいですねー。おままごとみたい。

上から時計まわりに

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お茶を淹れる道具について(蓋碗編)

お茶を淹れる道具について(蓋碗編)

ひとりでお茶を🍵

お茶を淹れる道具について。

だいたい店の奥でひとりお茶を飲むときには、こういう感じで淹れています。

さしものかぐたかはしさんとこの我谷盆(わがたぼん、と読む)に道具一式セットして常設。道具は仕舞うと使わなくなりますからね。出しておくとお茶の時間が増えて幸せ。

急須の代わりになる蓋碗。がいわん、といいます。ほんとは下に受け皿があるけど外して

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極上煎茶青春ブレンド2020到来!

極上煎茶青春ブレンド2020到来!

すごい!すごいよ
「新茶青春ブレンド」🌱✨

今川さんから今年一番ピカピカの新茶が届きました。

ビューティフルサンデーを歌いたくなるような五月晴れの今朝、身支度整え、居住まいを正し、湯を沸かしていただきました。

袋を開封して鼻をつっこみ、まずは深く深く中の香りを吸い込みます。
旨味の香り、ちょっと海苔にも通じる香り。そしてやっぱきゅんとフレッシュな青葉アルコール的な香り。新茶

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からっぽに注ぐ

からっぽに注ぐ

「お茶屋やるってちょっとおかしい人じゃないとできないでしょ」

そう言われた意味がやっとわかってきた、まもなく丸3年を迎える雲間店主。
今更ながら、こんな店をやろうとするのはアホじゃないとできないんだなと思う。賢かったらこんな儲からない店やらない。

秋晴れの午後、お客も来ないので小豆を炊きながら思い出す。

「ちょっとおかしい人じゃないとできない」というのはひどいようで実は褒め言葉で(たぶん)、

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その熱湯はほんとうに熱湯か

その熱湯はほんとうに熱湯か

「雲間で飲んだら美味しいのに、自分ちで淹れたらなんか美味しくないのよねぇ。なんでかしら。やっぱり雰囲気かしら」

雰囲気じゃないです。

ご自宅で淹れて美味しくない原因、ざっくり大きく2つにわけると

・お茶自体がそんなに美味しいお茶じゃない

・淹れる過程でどっかなんかおかしい

なんじゃないかと思います。

前者は、例えば、中国や台湾のお土産でいただいたとか、それを大事に秘蔵しすぎて劣化したと

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新茶、ぴちぴち、青春ブレンド

新茶、ぴちぴち、青春ブレンド

また今年も巡ってきました、新茶の季節。
3月終わりころ、鹿児島の種子島あたりで「茶摘みが始まった」という声を聞いてから、茶摘み前線が日本列島を北上していくのをワクワクしながら眺めています。

4/10摘みの鹿児島・枕崎のさえみどり煎茶がまずは届きました。
「雲間」の日本茶は、創業140年の老舗、尾道・今川玉香園茶舗さんにお願いしています。広島はお茶のメジャーな産地ではないのですが、だからこそいろん

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