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2巡目に入って理解が深まる

最近、ドリップコーヒーが楽しくて仕方ない。

底なし沼に片足を突っ込んでいるような気がしないでもないのだけど。


コーヒーに対する僕のスタンスは、「テクニックを身につけるよりも、原理を知っておくのがいいよ」だ。

実際、コーヒー教室では「コーヒー抽出の原理」には必ず触れる。

コーヒーが持ってる味がどこで抽出されるとか、どうすれば望ましい味を引き出せるかとか。

テクニックの話はその後になる。


世の中には結構な種類のコーヒー器具が存在し、それぞれに特徴はある。

とくにドリッパーは、手っ取り早くコーヒーの味わいの違いを体感できるので、ついつい目移りしがち。

各メーカーから新商品が出るたび、「あれさえ手に入ればもっとおいしく淹れられるはず…」と躍起になっていた10年前が懐かしい。

その頃は結局、自分が1番使いやすいと感じる器具に落ち着き、レギュラーに入れなかったその他器具たちの役割は食器棚を温めておくだけになった。


今はこんな感じである。

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ベンチウォーマーはいない。

お店の淹れ方があるので、さすがに営業中に思い思いの器具を使い分けることはしないけれど。

営業前のテイスティングの際は、自分の気分に合わせて器具を選んでいる。


10年前と明らかに異なるのは、ドリップコーヒーに対する理解の深度。

新しい器具も、製作者の意図がどこにあるかが見えるように感じる。(「あぁ、だからこういう形状になってるのね」みたいに)

形から入るのも大事だけど、原理を知っておくとより一層理解が深まる。


こんなことを大きな声では言えないけれど、10年越しにドリッパー(器具)の意味を理解し、コーヒーの沼にドップリと浸かっていることを確信した話。

コーヒーに限らず、洗濯とか、料理とか、原理を知ることで理解がぐっと深まることって多いですよね。



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