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世論と政治~天才・安倍晋三と様子のおかしい岸田文雄~

セキュリティ・クリアランスの法制化へ向け、順調に、かつ全力で取り組まれている高市早苗経済安全保障担当大臣のコラムを読んでいると、以下のような内容を見つけた。

 開戦前の3月5日、参議院予算委員会で、小泉総理が「世論に従って政治をすると間違う場合もある。それは歴史が証明している」と発言したと報道され、野党が反発して問題になりました。
 委員会の議事録を読みますと、総理のご発言は「世論は世論であります。尊重しなけりゃならないと思いますけれども、世論の動向と日本全体の利益を考えてどう判断すべきかというのは、政治の責任に当たる者として十分配慮しなきゃいけないと思っています。世論の動向に左右されて正しいかというのは、歴史の事実を見れば、そうでない場合も多々あるわけであります」というものです。
 私は、これは正論だと思っています。

世論と政治|高市早苗
2003年07月22日
(https://www.sanae.gr.jp/column_detail314.html)より引用

これは2003年7月22日のものであるが、これはまさにその通りであるなと感じたわけである。

マスコミ各社が定期に「世論調査」を集計・公開するが  この精度には相当な問題があると考えるが、主題ではないので本記事では言及しない  、それにばかり気を取られていては、政治はできない。

コラム内において高市氏もおっしゃっているが、国民の代わりに莫大な時間を割いて精査しながら、長期的なビジョンをもって判断を下す営みが「職業としての政治」の本質であり、代議制民主主義の意義である。

すべての政策を国民投票によって採決することは、全有権者に政治に関する膨大な知識量を求め、刻々と変化する国際情勢について敏感な察知を求め、それらに費やす時間と労力、コストを求め……となるわけであって、現実的に不可能である。

だからこそ、「国会議員」という名の『政治のプロ』に政治を委託し、「その判断が国民の生活を豊かにしているか」を『選挙』によって確認するわけだ。

無論、選挙があってその付託を受けて議員をやる以上、それを裏切るような行為は慎むべきであるが、基本的に、『プロ議員素人国民の顔色を窺う』というのはバカげた話ではないだろうか。


安倍晋三元首相を見てみよう。

安倍晋三元首相のエピソードとして、有名なものがある。

アメリカのトランプ大統領(当時)が「日本が北朝鮮から攻撃されたら、私たち(アメリカ)は日本を助けるために全力で戦うんだよ。でも、私たちが戦っていても、安倍さんたち(日本人)はSONYのテレビでそれを見ているだけだろう?不公平じゃないか。」と言ったそうだ。

これに対して安倍首相(当時)が「だからトランプさん、私は集団的自衛権の行使を一部容認して、助け合うことができるようになりましたよ。そのために私は、支持率を十数ポイント削ったんですよ?」と言うと、トランプ大統領が「GREAT! 安倍さんは "サムライ" だね!」と返したという話だ。

日米の不平等は以前から言われており、トランプ大統領はその不満を強く表明する大統領であったが、安倍首相が集団的自衛権の限定行使容認を通しておいたことで、その後の日米関係は盤石なものとなったのである。

安倍晋三元首相は基本的に、「国民との約束を実行して信用(支持率)を貯め、それを使って "反発を受けるが必要なこと" を実行する」とお考えになっていたようで、上記動画や安倍晋三回顧録からもそれがわかる。

安倍晋三元首相はこの調節加減が非常に巧みであったため、憲政史上最長の政権を維持しながら重要課題を解決し、日本の国際的な地位を高め、国葬儀には各国から要人が訪れるような総理大臣となったわけだ。

このように、安倍晋三元首相は「有権者を裏切らないが、"プロが素人の顔色を窺って仕事をする" というような真似はしない」を全うされた総理大臣だったのである。

安倍さんの政治にあるのは「顔色窺い」ではなく、『信用と実行』だったのだ。

反対に、この「信用と実行の調節ネジ」がぶっ壊れている総理大臣がいる。

岸田文雄だ。


あいtu(((ゲフンゲフン

あの人は頭がおかしい。

岸田文雄の政治を見てみればどうだろうか。

・防衛費を前代未聞の倍増すると決定
・防衛費の財務省案を蹴り飛ばし爆増&増税も最小限(しかも先送りで潰している)
・それどころか所得税と住民税を減税
・戦後初めて反撃能力を保有すると決定
・実際に反撃用としてトマホークを購入
・戦地のウクライナへ乗り込み、パトリオットミサイルをアメリカへ輸出、"三点パチンコ方式" でウクライナを支援
・安倍政権時の公約であったLGBTに関する議員立法(LGBT理解増進法)を通し、左翼が推進する危険な超党派議連案(LGBT差別禁止法案)を潰す
・対北朝鮮を考え韓国と連携を強化したかと思えば、韓国司法の横暴には毅然と抗議
・原発処理水を海洋放出し、国際的に中国のイチャモン外交に勝利
・日米でフィリピンを一帯一路構想(中国による属国量産構想)から脱退させる
・フィリピンとバングラデシュに完成防衛装備品を移転
・日英、日豪で準同盟を発足
・日米比の枠組みも議論

これでもまだまだ足りない。

下手な政権であれば何度倒れたことかわからないほど、重要事案をサラッと通しまくっている。

そのおかげで、各方面の反感を買ってデマが量産、一気に反感を買いすぎたため安倍政権時のような擁護者がほぼいない状況となり、支持率は危険水域だのなんだのと言われている。


そして当の岸田文雄は、支持率がどれだけ下がろうと涼しい顔をし、今度はセキュリティ・クリアランスを通し、自民党総裁として任期中の憲法改正を目指している。

岸田文雄はバケモノだ。

普通の人間であれば、ここまで国民に尽くしながら、ここまで国民にデマで誹謗中傷されるようになれば、多少なりとも気落ちするのが当然だろう。

しかし、岸田首相はそのような表情を見せない。

私は本記事で岸田首相を「頭がおかしい」としているが、これは純度100%の褒め言葉として用いている。

私はこのような総理大臣を求めていた。

民主主義国家として不健全ではあるが現実として起こっている、「自民党が負けることはない」という状態を逆手にとり、支持率がいくら削れようとも完全に無視し、耳をふさいで「反発を受けるが必要なこと」を実行する。

岸田首相は、"プロが素人の顔色を窺って仕事をする"というような真似は一切しない。

そして同時に、有権者を裏切ったかのように報道されているが、実際は有権者のためになる政策ばかりを通しており、だからこそデマで攻撃されているのだ。


恐ろしや岸田文雄。

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安倍晋三元首相と岸田文雄首相は、非常に対照的なバケモノだと思う。

安倍晋三元首相は、長期権力の使い手としてバケモノだった。

権力の維持に強く執着し、その権力を使って国益の最大化を目指した。

岸田文雄首相は、短期権力の使い手としてバケモノだ。

権力に一切の執着を見せず、自身の命すら顧みず(暗殺未遂後も平常運転)、徹底的に権力を集中投下して国益を最大しようとしている。

御二方は非常に対照的で、しかし本質的には非常に似ている。

御二方とも「大局観」に優れ、「日本に何が必要なのか」を判断する目を持ち、必要な政策を進めるにあたり必要な勇気と胆力をお持ちでいらっしゃるのだ。


だから私は、本人はデマで叩かれ、支持者もボロカスに叩かれる現状のなか、岸田文雄首相を支持している。

岸田首相については、以下の無料記事にまとめているため、ぜひご確認いただけると幸いだ。

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