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カワクニ 短編小説集

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たまにしか書きませんが、短編小説はこちらにまとめています。
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記事一覧

ある晴れた日に… 1

いつも通り、スマートホンのアラーム音で目が覚めた。 いつも通り、洗面所で顔を洗い少し髪を…

25

ある晴れた日に… 2

[ 前回の話はこちら… ] 到着した渋谷周辺はいつもならどこも人でごった返しているのだが、今…

18

ある晴れた日に… 3

[ 前回の話はこちら… ] 車道脇には様々に多くの車が乗り捨てられていた…取り締まられている…

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ある晴れた日に… 4 (最終話)

[ 前回の話はこちら… ] 人々は空の彼方に消えてしまった… 一体、何処に行ってしまったのだ…

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短編小説・Flying Monkey

昔々...
 天上の雲を貫くようにそびえる聖山の麓に猿の王国があった。 穏やかで美しい四季…

32

妄想短編小説 『渡せ橋』

何の目的もないまま、ここまで来てしまった… どこか遠くに…兎に角、現状を離れたい一心で街…

24

妄想短編小説 『里屋』

里屋 『里屋』は、ひじり町の向かい交差点から駅を左手に見て南に下った古ぼけた赤レンガビルの地下にある。  私がこの小さな飲み屋を見つけたのは、十数年前のこと、夜間のほんの小さな足掛かりがきっかけで、都会の雑踏の中には、いかにも物珍しい古典的な『里屋』という光文字に心魅かれ、ひょいと立ち寄ったのがいつの間にか知らぬうちに常連に名を連ねる事となってしまった。 古典的なのは光文字だけではなく、店の内装や品書きのたぐいに至るまで、一体いつごろ誰によってこの店に最後の手が加えられたの