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旅行記:どんどん飛ばせるイタリア高速道路

コラム609:旅行記:どんどん飛ばせるイタリア高速道路

 イタリアの高速道路は、一部を除いてほとんどが無料のようです。アウトストラーダ(車・道)と呼ばれるそれは、いきなり現れて、しかも多くの車が100キロから130キロ!くらいで飛ばしています。制限速度がない場所もあるのかも。取り締まりは、1週間の滞在では一度も見なかったです。ただし、猛烈に追い越していく非常識な車は少なくて、流れにのっていると速度が出るという感じ。

 時速130キロも出せば、カーナビの到着予測時間はどんどん早まっていくと想像していたのに、全く変わらない。飛ばすことを前提にカーナビも計算している?

 サービスエリアのようなものはないので、沿道のガソリンスタンドが休憩所。トイレ、カフェ、軽食、おみやげ、一通り揃っています。日本と違うのは、カフェの方々とお客さんが、和気あいあいと楽しそうに会話しているところ。「久しぶり」とか言っているのを見ると、自分がいつも停車するスタンドを決めているのかな、と思います。

 ただし、そのガソリンスタンドも、かなり気まぐれにお休みをしているので、トイレ休憩の心配はあります。どうしているんだろう。

 訪ねたのは、プーリア州だけで、しかも11月の、観光シーズンから外れた時期なので、大型観光バスは皆無でした。当然、渋滞なんかもなくて、ストレスフリー。

 車はすっとばすのに、なんか、時間はゆっくりと流れています。スローフード、スローライフというのは、生活上のコミュニケーションの余裕からくるのだ、と分かってきます。東京で、ひとりだけスローライフというのは、とても難しいことなんだなあ、と。

 私は運転しない(ペーパードライバー)ので、ぼんやり車窓を見て、自然が地域によって変わっていく様子や、家のつくりが変化する様子などを観察していて、幸せな時間でした。

 プーリア、また行くからね!

2023年11月20日

クララ

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