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本のおすすめ:50代を上手に生きる禅の知恵

コラム700:本のおすすめ『50代を上手に行きる禅の知恵』

 禅宗の僧侶である桝野俊明氏の著作は、いつも啓示が多くて、楽しみに読んでいました。今回、「50代」という私のために書かれたような本に出会い、よかったと思っています。

 作者は言います。「余生」というが、人生に余りなどない。「どうせ」という言葉を「もしかしたら」に置き換えてはどうか。「目標はぼんやりでいい」。「三業(さんごう):身業、口業、意業」を整える。「物質的幸福でない、もう一つの幸福の基軸を自らの心に持つ」、「ねたまない」、「本来無一物」「ひとりの時間をもつ」。など。

 それぞれが、あくせく生きてきて、少しゆとりが出た私の心に響きました。どうしても、「徒食」とか「暇人」という言葉で自分をあらわしてしまいがちな人生のフェーズ、もう少し、気軽に将来を考えようかな、と思いました。

 また、「手放す」という意味で、ミニマリスト的生き方もいいな、と再確認しました。なぜ、私がいま、ミニマリズムに傾倒しているのか、分かってきた気もします。

 私は仏教徒ではありませんが、教会でできることを探すのもいいな、と思ったり、もっと近所でできることはないか、と模索したりしてみようかと思います。

 とかく、20年以上働いてきた実績に頼って将来を考えがちだった自分に、喝を入れていただいたようで、感謝の本でした。50代でない方もぜひ、手に取ってみてはいかがでしょうか?

2023年11月30日

クララ

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