20190508アート思考

アート思考を取り入れたら、人生の楽しみも、ビジネスの発想力も、劇的に広がっていく

COMEMOセミナー「アート思考×ビジネス」#03 ~アートとイノベーション、気付くチカラをみがく~ を受講して、登壇者の藤幡正樹さん(メディアアーティスト)、西村真里子さん(株式会社HEART CATCH代表)、若宮和男さん(uni'que代表)が発した言葉や概念を「5つのセンテンス」にまとめました。
アート思考に興味はあるけど、何をどうすればいいんだろうという「アート思考ビギナー」の方に、すぐに実践できるヒントをお伝えします。

① 美術館は、わからないものを知るための装置
「わからないから、つまらない」
美術館へ積極的に行かない人のなかには、このような感情を持っている方がいらっしゃるかもしれません。
というか、ボク自身がそうですし(笑)
でも、アーティストは常識の枠組みをズラすことが腕の見せ所で、そうやって生まれた作品が何も引っかかりがないまま理解されることもないワケで。
作品の意図をわかることを前提にするのではなく、わからないものを通じて何を感じるのかが、コチラの腕の見せ所。(誰に見せるワケでもないですが)
つまり、アーティストは「1人1宗教」であり、アートとは自分の思考や社会を知るためのリトマス試験紙で、わからないものを通じて自分の思考を広げていくことが、美術館の粋な楽しみ方であると。
そんなふうに定義すると、わからないことにちょっとワクワクしてきますよね。

② ネガティブに向き合わないと、足元は見えない
「物事をポジティブに解釈するのが正解」のような風潮がありますが、ネガティブな感情はその人の価値観と対峙していて、解像度を高めることで自分の本質が見えてきます。
何かにイラついたり、くやしさが込み上げてきたとき、「何でそんな感情になったんだろう?」と理由を紐解くことで、自分の思考を可視化できます。
ネガティブな感情をポジティブにごまかすより、きちんと向き合い整理すれば、本当の意味でのポジティブと出会えるビッグチャンス!
ネガティブを利用して足元を見つめ、こびりついたマイナスの感情を上手に損切りして、新たな一歩を踏み出しましょう。(自戒の念を込めて)

③ 行ったことがないところへ、やったことがないことを
発想力を鍛えるのに手っ取り早くて効果も期待できるのが、自分の好奇心のアンテナを高く張り巡らせ、微弱な電波に敏感になること。
気になる場所があったら、すぐ行ってみる。
おもしろそうだなと思ったら、まずやってみる。
こどものように「思ったこと」と「行動すること」の距離をなくせば、未知の世界をどんどん開拓デキて、いくつになっても発想力は磨かれ続けます。
むしろ、オトナの理解力を持ってこどものようにふるまえれば、最強の自分にだってなれるはず。
そのためにも、予定調和にならないことを予定に入れて、未知との遭遇が入り込む余地を残しておくことが大事ですね。

④ 最初のコンセプトにしがみつかない
ビジネスに限らず、いろいろやっていくと最初の考えでは太刀打ちできないことが出てくるもの。
実際にやってみたからわかることや、経験を積んだから見える世界もあり、「変化は進化」ととらえ、最初のコンセプトをバージョンアップする前提で物事をすすめた方がいい結果につながります。
実際、成功しているスタートアップ企業は何度もピボットするのが一般的ですし、「ピボットピラミッド」という概念も提唱されています。
https://500startups.jp/pivot_pyramid/
「最初にコンセプトありき」ですが、「コンセプトに変化ありき」もセットにして!

⑤ セミナーは、答えをもらうことより気づくこと
セミナーに参加したら、知識やノウハウなど役立つ何かを持って帰るということも大事ですが、登壇者の話しやお隣の方との会話から「自分が何を感じたのか」に向き合うことこそセミナーの醍醐味。
セミナーは、本ではなくライブ。
二度とない一瞬に集中して、自分のココロと対峙することに意識を傾けると、知識やノウハウより、かけがえのない何かと出会えることも。
質問タイムのときも、自分がほしい答えを聞くより、自分が感じたことと絡めて質問すれば、登壇者にとってもほかの参加者にとっても、新しい視点を
共有できます。
受講者一人ひとりもセミナーを創り出すクリエイターですし、積極的にGO!ですね。

最後に
この「COMEMOセミナー」は、日経新聞のCOMEMOチームが運営しています。
メンバーはツワモノ揃いで、まさに日経のイノベーションチームのような風格。
すごい人たちが終結して、本気でアイディアを練り上げているから、おもしろさが奥深いんです。
主催する側も当日何が起こるかわからないほどで、この瞬間にしか聞けない「核心をついた話」がテンコ盛り。

アート思考をテーマにしたセミナーは、今回の3回シリーズでいったん幕を閉じるそうですが、これからもCOMEMOセミナーには大注目です。
noteクリエイターのあなたとも、このリアルの場を一緒に楽しめたらいいなと思っています。
ちなみにセミナーの後は30分ほど懇親会タイムも用意されていて、いろいろな方と気軽に話せるのも、よ~く考えられているところ。
ということで、みなさんもぜひ会場で!

※あっ、サクラじゃないっすよ。

あなたの人生をちょっとおもしろくする、サポーターになりたいなと。