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オワコンとは呼ばせにゃい


きょうは四季報を通読するときに使えそうな、新しい視点を提供してくれる大きな記事があったにゃ。


① ホンダ系部品、脱・エンジンに備え

ホンダ系部品大手の武蔵精密工業はデータセンター(DC)で非常用電源に使う蓄電装置を増産する。主力はエンジン部品だが、主要取引先のホンダは「脱エンジン」を掲げている。普及が進む生成AI(人工知能)を支えるDC向け製品であれば収益の柱に育成できると判断した。主要産業のエンジン部品業界で多角化が広がる。
(中略)
武蔵精密の23年3月期の連結売上高は3015億円。蓄電装置関連の売上高は10億円弱で全体の1%に満たないが、将来的には稼ぎ頭に育てることをめざす。
 日本自動車部品工業会によると、日本国内の自動車部品の出荷額は年間30兆円前後で推移している。主要製造業の10%(20年)を占め、自動車の7%(21兆円)を上回る。
(中略)
 今後、主にエンジン部品を手がける部品会社が自社の経営資源を生かして新しい製品を開発する動きが相次ぐ可能性がある。

日本経済新聞

EVに切り替わると必要にゃ部品が大幅に減って、もはや中小の自動車部品会社はオワコンとか言われそうだけど、そうは言わせにゃいにゃ😼 最近出たばかりの四季報を読んでいても、規模は小さくてもキャッシュは豊富なところがゴロゴロあるし、投資余力は十分💪 四季報を読む時にも、メイン事業以外のポートフォリオにも目を向けて、そこで想像を膨らませられるかどうか、というのもひとつ選別する軸としてアリかもにゃ。
今回の武蔵精密工業の件は100億円規模の投資をして増産する計画。日本の製造業の10%を占めるこうした企業がどんどんトランスフォーメーションしていけば、ものすごい活気が生まれそうですにゃ😺


あと、当面の円相場と金融政策の見通しについても記事が出てから紹介しとくにゃ。

② 円、一時151円台後半 利上げでも円安

円安の動きに、日銀からは「(植田総裁は)緩和姿勢を打ち出しており、決定会合後に円安が進んだのは想定内だ」との受け止めが聞かれる。ただ、財務省には「(会合後の円相場は)投機的な動き」と急速な値動きを警戒する声が出てきた。
22年9月には黒田東彦総裁(当時)が記者会見で金融緩和の継続を強調したことで円安が進行したことが、円買い介入につながった。151円94銭の直近安値を付けた22年10月21日には5兆6000億円規模の円買い介入を実施している。下値付近では政府関係者による口先介入や介入の前段階である「レートチェック」などの可能性も意識されつつある。

日本経済新聞

日銀的には今回の円安の流れは「想定内」だったらしいけど本当かにゃ😹 ただ、152円を超えた辺りからレートチェックの動向にも注意しておきたいですにゃ☝️

③ 利上げ2年で3回も

日銀の利上げがハト派的な一方で、19~20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で公表される政策金利見通し(ドットチャート)では年内の利下げ回数が前回の3回から減るかもしれない、という思惑がでている。こうした方向性の違いがドル高・円安をもたらしている。
(中略)
春季労使交渉(春闘)の結果を見ても、抑え込まれてきた日本の賃金が上昇の過程に入ったのは間違いない。月別の現金給与の推移、消費者物価指数(CPI)、需給ギャップを見ながら、次の一手を6カ月ごとに探っていくとみている。年内に0.25%幅で利上げし、25年も1回、できれば2回という形で比較的ゆっくり利上げしていくだろう

日本経済新聞

にゃるほど、今回の円安は日銀どうこうより、FRBが2回しか利下げしないかもしれにゃいという憶測があったんですにゃ🧐 蓋を開けてみればそういうことは起こらにゃかったので、しばらくはまた150円近辺で落ち着きを取り戻せそうかにゃ?
あと今後の日銀の利上げのロードマップとしては、10月か7月に1回、来年に2回程度、というのがだいたいのコンセンサスににゃってますにゃ😼

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