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常識を疑う 〜見慣れた風景を違う角度から眺めてみる

① 〈Polar Shift〉メルカトル地図、錯覚生む

16世紀後半。地理学者メルカトルが考案した海図は大航海時代を支え、産業革命へとつらなる欧米躍進の端緒を生んだ。北が上で南が下、欧州と米国東部を両脇にかかえる大西洋を真ん中に、アジアやアフリカが辺境に広がる。その世界観は450年間にわたって常識となってきた。
しかし高緯度ほど面積を大きく描く図法は同時に、陸地の多い北半球をことさら巨大に、欧米こそ世界の中心という錯覚を長く植え付けてきた。
(中略)
地図があらわす面積も重要になる。各国の国土、すなわち国力を連想させるからだ。メルカトル図法では北に位置するロシアが特に大きく描かれる。しかし南を上にして面積も正しく直すと、アフリカの存在感が増す

日本経済新聞

日本では日本を中心に据えた世界地図が主流だけど、欧米では欧米中心、ぐらいのことはわかってたけど、面積も北側がデフォルメされて描かれたもの、というのは恥ずかしながら初めて知ったにゃ💦 
疑いようのない見慣れた風景こそ、たまにいろんな角度から見直してみることも投資する上では大事ですにゃ☝️

② Polar Shift覆る常識(1)サウス台頭「旧秩序」突く

インドは23年、最大の人口大国になった。国連統計では22年の世界人口は80億人と、1950年の3倍強に増えた。中国を除く新興国による枠組み「77カ国グループ(G77)」の伸びが著しく、いまでは6割を占める
経済でも新興国が主役となる時代へ向かう。インドの国内総生産(GDP)は26年に日本を上回る見通しだ。三菱総合研究所はG77のGDPが40年前後に米国や中国を抜くと試算する。
中国を含む新興国から新興国への「南南輸出」は21年に6.2兆ドル(約920兆円)と、05年の3.5倍に急増した。先進国への4.5兆ドルをしのぐ。

日本経済新聞

去年くらいまでは2027年にインド🇮🇳が日本🇯🇵を抜くと言われてたから、それが1年早まったにゃ🙀 これも円安の悪影響ですにゃ。さっきの地図の話と一緒で、いつまでも北中心の世界観では潮流をキャッチアップできにゃくなるだろうからバージョンアップの頻度も多くしにゃいとダメかもにゃ。

③ 原油、構造変化で落ち着き 欧米増産、環境重視に陰り

エクソンには注目を集めた取締役が3人いる。米投資会社エンジン・ナンバーワンが21年、株主総会を経て、環境時代に合う経営を促すため送り込んだメンバーだ。その3人が今回、石油開発を進める大型案件に賛成票を投じた。資源か環境かを巡り、環境重視へと振れた振り子が今、資源開発へと戻している
世界の主要運用会社の動向を調べた英非営利組織、シェアアクションによると、環境に関する企業の株主決議案で、23年に可決されたのは「わずか3%だった」。「21年の32%からは壊滅的な減少」という。
(中略)
ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、エネルギー不足の懸念から、化石燃料への風向きが変わった。米国以外でも欧米の国々で積極的な増産が始まっている。
S&Pグローバル・コモディティー・インサイツによると、世界4位の産油国カナダは24年の生産量が日量530万バレルに達する。前年比の増加量は50万バレルで、これは南米エクアドルの生産量に匹敵する量だ。
欧州ではノルウェーが石油、天然ガスのプロジェクトに力を入れている。当局によると、23年は掘削活動が活発になり、北海で11の油田、ガス田が発見され、24年も40~50の探鉱を計画する
(中略)
今後、中東情勢が深刻化すれば原油相場に跳ね返るリスクは拭えないが、ウォール街のアナリストの多くは1バレル90ドルを超えるシナリオを描いていない。市場は供給の構造変化に注目し、意外と冷静に構えているようにみえる。

日本経済新聞

これもにゃんというか、環境重視の潮流が一気に逆戻りしちゃった感じだけど、この流れを見失うといくら環境対策が大事だと頭では理解していても、投資では逆効果になることもあるから柔軟に対応できる心構えも必要ですにゃ。
また環境重視への揺り戻しが起こるタイミングを見計らいたいものですにゃ。

珍しく7日連続でnoteを書きましたにゃ。

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