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がんゲノム医療が日本でも本格化します

まずは、以下の記事の引用から始めたい。

 厚生労働省はがん患者の遺伝情報から最適な治療薬を選ぶ「がんゲノム医療」を全国で受けられるよう医療提供体制をつくる。
 遺伝子検査を実施し治療方針を決める病院は中核拠点の大病院11カ所に30カ所程度を追加し、合計約40カ所に整える。
 検査が示した保険外の抗がん剤治療と、保険医療を組み合わせた混合診療を迅速に受けられるようにする。
 がんゲノム医療は2019年春にも保険適用になる見通しで、がん患者の治療の選択肢が広がりそうだ。

がんゲノム医療というのは、
がん患者の遺伝情報から最適な治療を行うことを意味しています。
ここでのがん患者の遺伝情報というのは、遺伝子変異に関する情報です。

「がんゲノム医療」は、がんに関連する遺伝子変異を網羅的に調べ、
その結果に基づいて患者一人ひとりに合った最適な治療を行うこと。
「プレシジョン・メディスン(精密医療)」とも呼ばれ、
より効果的・効率的ながん治療が可能になると期待されています。

例えば、ある酵素の遺伝子の配列が普通と違う(変異)と、
投与した抗がん剤Aを分解してしまうことがわかっているとすると、
違う種類の抗がん剤Bを投与することで効果を出すことができます。

このがんゲノム医療には「がん遺伝子パネル検査」を利用します。
日本でパネル検査2製品が当局から承認を取得しており、
この春にも保険適用となる予定です。

*シスメックスと国立がん研究センター(NCC)の共同開発品
 「OncoGuide NCCオンコパネルシステム」:がん関連114遺伝子
*中外製薬:米Foundation Medicine(ロシュ子会社)からの導入品
 「FoundationOne CDxがんゲノムプロファイル」:がん関連324遺伝子

こうしたパネル検査を前もって遺伝子配列を確認することで、
効果的な抗がん剤の選定が可能となるだけでなく、
副作用を抑えたりすることも可能になります。

この流れは以前の記事で書きましたが、
がん治療において世界各国において主流になりつつあります。

これのメリットは遺伝情報と疾患情報が紐づくだけでなく、
今後色々な個人の疾患データや生活情報など様々な情報を蓄積でき、
統計的な手法を用いて色々な疾患の発生予測や治療薬選定など
幅広い活用が見込まれています。

そのため製薬会社、国や地域などがその情報取得に向けた活動を
それはもう活発に進めています。

こうしたリアルなデータを取集する流れは、IT業界にも波及しています。

様々なして思惑が働いて大きなうねりとなって、
がん領域に覆いかぶさろうとしているように感じています。

本当に目が離せない領域の一つですし、
今後の医療全体への影響も計り知れないのです。

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