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様々なブラック企業を経験したアラサーが『プーと大人になった僕』を2回観た話。

こんばんは、胡桃澪です。
前回、『オットーという男』の感想を書かせて頂いたので今回は同じ監督の作品である『プーと大人になった僕』の話をします。

公開当初は字幕で観に行きましたが、この度金曜ロードショーで放送されると知り、吹替での視聴を初体験。

プーさん達やナレーションはプーさんのハニーハントで聴きまくっていたお声でハニーハントに乗りたくなりました。ディズニー行かなきゃ。

さてさて、この映画!

社畜にはとにかく刺さる映画です!!

冒頭はアニメでお馴染みのクリストファーロビン少年と仲間達の森でのひとときを描いてます。ただ、いつもとどこか違う様子。どうやらクリストファーロビンのお別れ会だったようです。

寄宿学校に通う事になり、森を離れざるをえなくなり。
仲間達と別れを惜しんだ後、家族とも別れて寄宿学校で厳しい教育を受け、その後結婚するも、戦争に長年行き……子供に会えたのは子供が生まれてから数年の事。

そして大企業に就職するも、仕事ができないポンコツ上司と経営難と休むより働けと自分に言い聞かせざるを得ない状況。

クリストファーロビンが何をしたというんだ!

そして一人の社畜が生まれ、妻と娘とはすれ違う日々。
時系列は戦後数年後だからかなり前だけど、今の日本の社畜の方々と何ら変わらない環境。

イギリスは丁寧な人ばかりでわりと日本に近いという印象はあったが、労働環境も日本的とは!

休日返上して働けと言われ、休暇を一緒に過ごすはずだった妻と娘を悲しませながらも仕方なく働きに行くロビン。妻と娘だけでバカンスへ。

働きすぎだからたまには休んで俺とゲームしようって話しかけてくれる隣の家のおっちゃん優しい……。

そんな限界状態で気晴らしに外に出たロビンがロンドンに迷い込んでしまったプーと再会。

プーに振り回されながらもはぐれてしまった他の仲間達をプーと一緒に探すというお話。

だけど、とにかくとにかく序盤は切なかった。

大人になった事でプーの脳天気さにも苛立ち、昔みたいなノリでロビンが話す余裕もない事。プーとの温度差が激しくて。

大人になると子供の頃みたいなノリは一切無くなるし、あの頃の人格も思い出も過去に置いてきて成長するしかないのがね。

本当寂しいなと。

プーは昔のまま、だけど自分は変わってしまった。
プーと話すより仕事がしたいとなってるロビンを見るのが辛すぎて。

子供の頃にもし観てたらプーが可哀想、なんてひどい大人になってしまったんだ!って思ってたんだろうけど、社会に出て社畜経験ある私にはそうなったロビンの気持ちが痛いほど分かる。

私も新卒の時に休むな、働けと言う会社にいました。
仕事が出来ないってだけで無視されたり給料泥棒って言われたり、頑張っても頑張っても努力が足りないと怒鳴られたり。その後も何社かブラックを経験しました。

仕事に追われたロビンがどうしようどうしようってパニックになったり、大事な人達に気遣う余裕もないのは自分も経験あるから痛いほど分かりました。

多分そういう人たくさんいるんじゃないかな?

仕事は生きるためにする事で休日は休日で楽しく過ごすのが当たり前なのに気付いたら四六時中仕事脳になるってな。

だけどロビンはプーだけでなく他の仲間たちとも再会し、あの頃の自分を思い出して徐々に変わっていきます。

100エーカーの森のマイペースな仲間たち見てたら考えすぎてたのが色々アホらしくなるよね、わかる。

今作も『オットーという男』も思い詰めて周りが見えず自分の事でいっぱいいっぱいになってしまった人の気持ちを軽くしてくれる、そんな映画でした。

ちなみに実写版はイーヨーが可愛すぎて可愛すぎて!

自己肯定感がかなり低い私はイーヨー見てあぁぁ!ってなりながら観てました。

クリストファーロビンって気付くとこ何回観ても泣くわ。

みんな可愛いけどイーヨーにご注目です!
おめめがつぶらです、ぼやきよくよく聞くと面白い。

さてさて、私もロビン同様あまり有給を取らずにいたけど来月から取って行きます!

3月はかなり病んでしまったので。

ちゃんと休む、何もしない日を作るべきだなと感じました。

観たい映画もたくさんありますからね。

4月も様々な映画を観たいですね。

アマプラで色々観たり、映画館へたくさん赴く予定。

ここまで読んで頂きありがとうございました!







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