鬱が描いた風景を小話にしました。
ウツになって自分の内部に向かって深く冒険してきました。
その深さの階層ごとで自らの持つ美しい部分といやらしい、汚らわしい部分の濃度が異なり、きっと最深部では大きな質量を持つまがまがしい固まりを見ることになるでしょう。
この冒険を好んでするものなどいません。ウツがあがないきれない力の触手で、私をがんじがらめにして引き連れて行くんです。
果たしてどこまで潜り、何を見るのか。
何もできない、したくない自分が、いつも同じ呪いに囚われて、堂々巡りの渦に身を任せ沈んで行きます。
そんな様