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ゲームコラムとかレビューとか

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海外と日本のゲームを繋ぐ「ローカライズ」の重要性とその難しさ。&歴史に残るべきローカライズ作品紹介

海外と日本のゲームを繋ぐ「ローカライズ」の重要性とその難しさ。&歴史に残るべきローカライズ作品紹介

少し前、ゲーム界隈であるローカライズ作品が話題になった。

みんな大好き「among us」の日本語フォントがクソダサかった問題だ。
ゲームをやるに当たって文字を読む必要はほぼ確実に発生する行為であり、フォントがダサいとなんかこう…気持ちがちょっと削がれるのもわかる。
しかし我々が「日本語」という世界でも珍しく難しい言語を使っている以上、仕方ない面もあるということをこの記事では理論立てて解説してい

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Report『アグネスタキオンに狂ったモルモットの怪文書』

Report『アグネスタキオンに狂ったモルモットの怪文書』

「全ては実験材料なのだよ、モルモット君。君も、ウマ娘も私自身も!」

公式サイトでそう言い放つウマ娘は、スピード狂で、わがままで、トレーナーをモルモットと呼び、危険な実験を自らに行うことを厭わないマッドサイエンティスト………そして、私の推しであるアグネスタキオンに他ならない。
忘れもしない去年の3月、何の気なしにウマ娘を始めた私は彼女と出会ってしまった。キャラデザインが好みという理由で育成をしたが

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集めた知識と閃きで、世界に隠された謎を解け。ネタバレ無しレビュー【TUNIC】

集めた知識と閃きで、世界に隠された謎を解け。ネタバレ無しレビュー【TUNIC】

皆さんは新たな知識を得ることによって、世界が変わって見える経験をしたことはあるだろうか。
例えば有名な作品を見ることによって今まで気が付かなかったオマージュに気が付けるようになったり、新しいジャンルに触れた後、街中で今まで以上にそのジャンルに関連したものが目に付くようになったり…。
私はこの現象のことを「世界の解像度が上がる」とよく言っているが、根本には未知の発見や、いつもの風景に刺激が生まれるこ

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エルデンリングのUIを分析してみる

エルデンリングのUIを分析してみる

皆さん、エルデンリング楽しんでますか?
私はめちゃくちゃ楽しんでます。すでに70時間ほどプレイしましたが、尽きることの無いダンジョン、始めて観る敵、新たなロケーションなどなど…未だに私を楽しませる要素が次々と出てきていつまでもやってしまうようなゲームだと思います。ラダーン祭が面白すぎる…

今回のnoteでは、そんなエルデンリングのUIと、それに付随して生まれている「ユーザーの自発性を重んじる」ゲ

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Outer Wilds -Echoes of the Eye- 感想&旅の記録【ネタバレ有】

Outer Wilds -Echoes of the Eye- 感想&旅の記録【ネタバレ有】

Outer Wilds -Echoes of the Eye-をクリアしました。
恐ろしいほど美しくまとまっている無印のストーリーに対して、どのように内容を追加するのかやストーリーの調合性はとれるのか…などを考えていましたが、そんな悩みは杞憂だと言わんばかりのストーリー展開を見せつけられて頭がおかしくなるかと思いました。製作者達はマジの天才………

ということで今回の記事はクリア後の感想やら謎を解

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【Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜 ストーリー考察】

【Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜 ストーリー考察】

『Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜』はSilver Lining Studioが開発した、筆で絵に色を塗ることで先に進んでいく短編のポイント&クリックゲームだ。ゲームとしての難易度はかなり低く、ストーリーとビジュアル、BGMを含めた全体的な世界観を楽しむ作品となっている。特にストーリーが非常に優れており、それを補強するビジュアルとBGMも素晴らしい。作中全体に存在する小さな

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OUTER WILDSのDLC情報を細かく見ていったら新たな事実に気がついた

OUTER WILDSのDLC情報を細かく見ていったら新たな事実に気がついた

全世界70億人のouter wildsファンの皆様、ごきげんよう。
クチナワです。

いや~~~~outer wildsのDLCが発表されましたね…

プレイ済みの私からすると、またあの世界で旅ができる!という喜びと、あの綺麗な終わり方からどう派生させるんだ…?という気持ちがある

なので、DLCのトレーラーをみて気が付いたことや気になってることを書いておこうかな~と思います
この記事を読んで気が

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個人的オススメインディーゲームを140文字以内で105作品紹介する

個人的オススメインディーゲームを140文字以内で105作品紹介する

こんにちは、クチナワです。

ちょっと前にTwitterでこんなツイートをしていました

はい、これですね
サマ―セールに便乗していろいろなゲームを紹介したいな~~と思ったので、ちょっとTwitterで募集をかけてみました。

結果、木曜日の時点で105件ほどいいねを貰ったので、105個ゲームを紹介させてもらいました。楽しかった

あれだけ文字を書いてnoteに載せないのは勿体ないな~~~と思った

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Hunt:Showdownが面白すぎるので全人類に布教させてくれ

Hunt:Showdownが面白すぎるので全人類に布教させてくれ

皆さんは「Hunt:Showdown」というゲームを知っているだろうか。
私が最近ドハマリしているゲームなのだが…いかんせん日本での知名度が低く感じる。
そこで今回は「Hunt:Showdown」のざっくりした紹介とどこが面白いのかについて書いていこうと思う。

作品背景

舞台は19世紀末・アメリカのルイジアナ州。
ルイジアナ州のある地域にモンスターが発生したため、プレイヤーは雇われハンターとな

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バイオハザード2における視線誘導について

バイオハザード2における視線誘導について

そろそろDBDとバイオハザードのコラボが来るということで、コラボの舞台であるバイオ2(ラクーンシティ)の動画を見ていたら、昔プレイしていた時は気が付かなかったような視線誘導がバチバチに決まっている場面が何個かあったので特にすごいな…と感じたところだけ解説したいと思います

もしかしたら私が今気が付いただけで、みんな前から知ってたのかもしれないけど…

まずはリッカーの登場シーン

ここの構図がキマ

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バイオハザードヴィレッジは如何にして恐怖と面白さを両立したのかを解説する【BIOHAZARD VILLAGE】

バイオハザードヴィレッジは如何にして恐怖と面白さを両立したのかを解説する【BIOHAZARD VILLAGE】

『バイオハザード』
それは、CAPCOMが発売している超有名ゲームシリーズのタイトルだ。
ゲームはスピンオフ含め多数発売されており、映画や小説やアニメーション作品など、他のカルチャーに対しても手広く展開している、正にCAPCOMが誇る一大コンテンツとも言えるだろう。
知名度の高さで言えば、かの傑作「スーパーマリオ」に対しても引けを取らない存在だともいえる。

その「バイオハザード」の、ナンバリング

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一生分の思い出を、一瞬のまばたきで。【Before Your Eyes】

一生分の思い出を、一瞬のまばたきで。【Before Your Eyes】

『まばたき』
それは我々が生活の上でほとんど無意識に行っている、生きていく上で必要不可欠な行為だ。
そして、先日発売されたゲームである「Before Your Eyes」は、そのまばたきに焦点を当てたゲームシステムを有している。このシステムによってコントローラーやキーボードを通して「ゲームを操作」するのではなく、自らが「ゲームに入り込む」ような体験を得られるのだ。
そして、演出やストーリーもまばた

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The Last of Us Part2は何故賛否両論なのか?批判点の真の意味を解説する。

The Last of Us Part2は何故賛否両論なのか?批判点の真の意味を解説する。

先日、「The Last of Us」がトレンド入りしていた。
どうやら開発のノーティドッグがマルチプレイ経験のある人材を募集していたらしく、The Last of Us part2のマルチ対戦モードがくるのか?という話題でトレンド入りしたようだ。
実際1のマルチプレイは非常に面白かったし、2のシステムでマルチプレイができるとなったら間違いなくプレイするだろう。
しかし、今回の記事の内容はマルチプ

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目には映らない美しい世界を、レーダー越しに"観"る【In other waters】

目には映らない美しい世界を、レーダー越しに"観"る【In other waters】

1980年初頭、ある傑作がこの世に誕生した。
ゲームタイトルがジャンルの一つともなった名作「Rogue」である。
現在発売されている「ローグ」ライクゲームは、全てこの「Rogue」に大きく影響を受けている。
しかし、現在のゲームと比べると、画面が少し……あっさりとしている。
文字・線・点のみで表現されているので当然だ。
しかし、当時のゲーマー達はこの少ない情報を己の中で増幅させ、戦っているプレイヤ

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