最後の手紙

タイトルがお別れの手紙にならなかったこと、そんな勇気まだもっていなかったこと。

どうか未熟で不幸な私を許してほしい。
目先の幸せが邪魔になるほど私はまだ強くないから





今朝始発に乗りながら、考えてた。
この2年間私を泣かせるのも笑わせるのも匠さんだったなって。きっと笑ってる時間の方が多かったかな。匠さんといるときの私はいつも声を出して笑ってて、そんな時間だけは自分のことを好きでいられた気がします。匠さんは覚えていないかもしれないけどいつか「ワガママな奈々が好きだよ」と言ってくれたこと、「無理して痩せようとしなくていい」「そのままの奈々がいい」って言ってくれたこと私はこんなに素の自分を受け入れてもらったのは初めてで嬉しかったこと今でも覚えています。それに甘えていつもワガママばかり言って振り回してごめんね。反省しています。まだまだ分からないこと、知らないことはたくさんあるけど2年間でだいぶ匠さんのことが分かってきて、気分屋なところや外で気を張ってるところ、家族思いなところ、人に見返りを求めずに優しくできるところ全部含めて私はそのままの匠さんが大好きだったよ。そんな大好きな先輩と出会えて、色んな場所に行って、色んな映画を観て、たくさん話した毎日が本当は期限付きで特別で。もうこんな毎日は来ないんだと思うと急に遠くに行ってしまったような感じがして、すごく寂しい。私たちが私たちでなくなる訳ではないけど、匠さんが学生じゃなくなってしまう事実を受けて入れるのに私はまだ小さくて飲み込めていない気がする。手紙を書いていると、話しすぎて朝になってしまっていたことや炒麺を作ってくれたこと、抱きしめられて眠る夜が暖かすぎたこと。小さなことほど私たちっぽくて大切な時間だったなと感じる。社会人同士になっても、この自由すぎた2年間の思い出話に花が咲いたらいいなって私は思ってるよ。長くなったけど、匠さんと過ごした2年は私にとって特別で思い出したら涙が出てしまうような毎日でした。そんな時間を私にくれてありがとう。私は世界で一番かっこよくて優しい先輩を持ちました。世界で一番生意気な後輩だけど、これからもずっと私の1番の先輩は匠さんだよ。これからもよろしくね。卒業おめでとう。

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