同調圧力

日本人の特徴としてよく言われているのが同調圧力という言葉です。これはみんなと同じことをしていないと異端児扱いされるとか、場合によってはいじめとか差別にあってしまう日本独特の雰囲気ですね。同調圧力は教育現場でも起こり得ますし、社会に出てからも起こり得ます。単一民族かつ島国である日本人は思考が日本列島という島の中で完結してしまいがちで隣国と陸地で接しているわけではないので、ほぼみんな同じようなことを考えています。また、国土が狭い割に人口が密集しているので平和的に暮らすためには本音でどう思っていようとも表面的には他人と仲良くやっていくことを装うしかないのです。そのような行動を私たちは「普通」と呼びます。日本においては普通であることがマジョリティで大半の人は自分がマジョリティ側にあることで安心して暮らしています。普通から外れた人はマイノリティになり陰に陽にマジョリティ側からプレッシャーを受けることになります。これが同調圧力です。ところが多民族国家であれば各民族の歴史や文化、習慣が異なるので、それらが共存し合い、いろいろな考えを認容する風土が生まれますが日本にはそれがありません。政治家だって与党だ、野党だといったところで皆同じ日本人なので、根っこのところでそれほど考え方が違わなかったりします。これが良いとか悪いとか言っているのではなく、日本は元々そういう宿命を負っているということです。

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