見出し画像

イタリア旅行に向けて摂取したコンテンツたち

せっかくイタリアへ旅行するなら、やはり歴史を学ばねばならない。全ての道はローマへ続いているのに、私の脳みそだけローマと断絶していたのでは辛い。

と言っても、歴史に情熱が湧かない。夫は古代ローマが好きで、昔から塩野七生さんを愛読していた。ローマも知識も教養も一日にして成らず。

そんな私がイタリア旅行に向けて摂取したコンテンツをご紹介します。


チェーザレ 破壊の創造者

もう今更夫の知識には追いつけないし足掻いたって無駄だとわかっているが、付け焼き刃でもいいからイタリアの知識を仕入れたい。そんな浅はかな私に夫が勧めてくれたのが、漫画『チェーザレ 破壊の創造者』だ。私は漫画が大好きなので、漫画ならどう?と。

夫は一巻が出た2006年から買っているらしい。なんと、私たちが出会うより前から!夫が20年近くも買い続けていた漫画の存在を、このイタリア旅行がなければ知りませんでした。人間って奥深いね。

とはいえ、そんなに気が進まない。そもそも歴史ものに興味がない。好きな歴史漫画もベルバラや大奥くらいなもんだし。でもまあせっかく勧めてくれたしね。と読み始めたら、ものの数十分でどっぷりハマった。ページを捲る手が止まりませんよ。おもろ!

チェーザレって歴史に大きく名を残した人ではないのだけれど、マキャベリの君主論のモデルになった人なんだとか。それだけで面白そうでしょ。

中世イタリアが舞台のこの漫画。物語の中心はピサなのだけれど、イタリアの主要都市はもれなく登場し、チェーザレのボルジア家やロレンツォを中心とするメディチ家についても語られる。

今回のイタリア旅行で私が最も楽しみにしていた都市が、メディチ家のお膝元フィレンツェ。なのでメディチ家周辺のエピソードは読んでいてテンションが上がった。フィクションではあるものの、可能な限り史実に忠実に書きたいと言う作者と監修者の強い思いがあり、それがより一層面白さを増させていると思う。巻末にあるコラムなんてそれだけで読み応えがある充実度合い。

漫画で史実に沿って書くことがどれだけ大変か。小説なら「豪華な晩餐会が開かれた」と書けば済むところを、漫画はその建物から装飾品、参加者の服装や髪型、食事の内容から食器まで気を配らなければいけない。その大変さゆえなのか、『チェーザレ 破壊の創造者』は出版ペースがどんどん落ちていき、最後は「チェーザレの活躍はこれからだーーーー!★」的な終わり方をする。この後どうなるんだろう?!と思ったらそれが最終巻だったときの絶望たるや。人気もあったようだし、打ち切りではなさそう。作者が力尽きてしまったのかもしれない。続きが読みたくてたまらないよーーー!


ルネサンス 歴史と芸術の物語

もっとメディチ家についても知りたいし、なにより美術館に行くのが楽しみなので、イタリア美術についても押さえておきたい。ということで読んでみたのが、Kindle Unlimitedで見つけた『ルネサンス 歴史と芸術の物語』。

イタリア旅行に向けてKindle Unlimitedに入っておいてよかった。

ルネサンスってそもそも何よ?みたいなところから説明されていて、私のような無知人間にピッタリ。描き方の変化も絵を並べて解説してもらえてわかりやすい。みーんなメディチメディチ言うけどさ、別にメディチ家なんてすごくなかったのよ。みたいな金融の歴史ストーリーも面白い。


天使と悪魔の絵画史 キリスト教美術の深淵に触れる

イタリアで触れる絵画のほとんどが宗教画なので、いつぞやかの読書日記にも載せたこちらも参考にした。キリスト教美術が選びがちな主題、その背景、意図、みたいなものをさらーっと拾うことができる。


フィレンツェ美術散歩 / ヴェネツィア物語

夫が買ったこれらは実際にイタリアへ持って行った。

美術ガイドブック、というジャンルがあるのかは知らないが、そう呼ぶのがぴったりな本たち。この本さえあればガイド要らず。たくさんの写真にマップやモデルコースまで記載されていながら、美術解説も十二分で、とても助かった。こういうのって大抵、美術解説が概要だけで終わったりするから。

掲載されている作品たちを子連れで全てを見るのは不可能なので、掻い摘んで楽しんだけれど、それでもとてもよかった。予習にも復習にも使える。美術館でも英語の解説文は読めるけど、全然頭に入ってこないからね。母語での解説のありがたさったらない。


ロマニッシモ公認ガイド / 山田五郎 大人の教養講座

あとはYouTubeを色々と見た。ローマの観光地で一番参考にしたのはこのチャンネル。

ローマ関連の動画が大量に溢れる中で、歴史的建造物や美術品の解説はこちらのチャンネルがとても充実していた。さすが公認ガイドチーム。ただ簡単にわかりやすく!よりはしっかり知りたい人向け。ザ・YouTuberって感じじゃないので話し方とか編集がちょっと冗長的だったりするけど、、それも味かな。

みなさんご存知、山田五郎さんにも美術の解説ではお世話になりました。

全体感の把握というより、知りたい作品や作者についてピンポイントに調べるのに便利だった。


夫は、私たちが訪れる時期と同じ時期にアップされたVLOGを見て、服装を参考にしてた。11月下旬はダウン要るかな?とかって。なんか高度なYouTubeの活用するじゃん…。


その他、noteの旅行記など

旅行先のことは知っておくに越したことはないし、特に美術館などを訪れるなら作品や作者についても知っておきたい。でもそういった「知識」だけじゃなくて、私は旅行するなら生々しい情報が欲しい。

イタリアのピザはどこも美味しいっていうけど店を選ばないと大失敗する、とか、公衆トイレが全くないからカフェに行きまくった、とかそう言う類。

日本で言うところの、どこにもゴミ箱がないから見つけたら即捨てておけ!とか、飲み物は持ち歩かなくても自販機とコンビニがいくらでもある、みたいな感じ。

そういう生々しい情報を探すのに、noteはとても参考になった。「ミラノ」で検索したときにサイゼリヤのミラノ風ドリアの記事が大量にヒットしたときはちょっとげんなりしたけど。
都市名でググると、当たり前だけど情報が出てきすぎる。その点noteは旅行記に限らず誰かが書いたその都市の情報に辿り着けるので重宝した。もちろんググって出てくる旅行記も参考にはしたけれど。

たくさんの方々の生々しい情報を参考にさせていただいたので、私も生々しい旅行記を書きたい、と思いつつ年が明けてしまった。取り急ぎ摂取したコンテンツだけでもアップしておこう!と思い記します。


旅行記も頑張って書くぞ…!

この記事が参加している募集

推薦図書

旅の準備

サポートいただけたら嬉しいです♡ いただいたサポートは、書籍購入、もしくは仕事と育児の合間の癒しタイムに使わせていただきます…!