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映画「フェイブルマンズ」の感想/そこにはそこの、喜びも悲しみも

スピルバーグの半生を基にした
自伝的映画とゆうことだったけど本当にそうだった

本当に悲しいかな今の日本では
タイトルを検索するとすぐその上に
「つまらない」とか誰かの個人的な感想が
とても偉そうに書かれた物が見出しになっていて
まぁ映画は歴史的にも物凄く人に影響を与える
人の心に直接作用する芸術だからこそ
この様な映画の魅力を映画のイキガミさまの様な
スティーブン・スピルバーグが作ってしまえば
そらいろんな人に共感もされるし、
ある種の中毒性もあるからな、
「つまらない」とひと言検索のトップヒットに
入れておかないと、って所もあるよな。

なんてつまらない話はさておき。

まぁなんとゆうかね、本当に思う。
あーこの人は映画の魅力に幼い頃出逢い
そのまま、ありのままの人を見つめる
両親の元で育ち
カメラやフィルムを子供の頃から携えて
そこに喜びも悲しみも見ながら
結局は映画を観るのではなくて
撮る人としての人生を
導かれるようにして生きてきた人なんだなぁと。

そして思う。
映画を撮るにはお金が必要不可欠だ。
しかしそれと共に絶対欠かせないのは
それを一緒に撮るための仲間たち。
つまりは人と人との繋がりだ。

僕はこれまで幼い頃から
人とうまく馴染めず
それと並行するかのように
金銭的な苦労もたくさんしてきた。

しかし昨年までの数えきれない
たくさんの人たちとの
様々な出逢いと別れの繰り返しを経て
今とても実感するのがまさに
人と人との繋がりの大切さ。
そして家族など共に暮らしていく様な
人との繋がりがもしあったら
それを守る為に
まずお金を稼ぐとゆう事の大切さ。
そして
人は1人では生きていけないとゆう事。

僕はとことん環境的に追い詰められるまで
本当に理解することができなかった。
自分は孤独だと何度となく人生を諦めかけた。
ただ、そんな様々な状況の中で
古い付き合いの友人や
久しぶりに再会した友人たちに
仕事を貰ったりして助けてもらい
自分の生活を立て直す事も出来た。

僕は変わらず、もう何年も1人暮らしだ。

しかし今は独りではないと断言できる。
それは支えとなってくれた
友人たちがいるからだ。

スピルバーグには佳き父と
友人の様な母の存在があり
そして彼らに交互に背中を押されながら
映画を撮る人生を歩んで行った。

僕には物理的にも既に両親がいない。
過去にあった関係も決して
良好なものではなかった。
ただ友人たちの存在がある。
そして改めて今
本当の意味で力強く地に足を付けて
生きている。

スピルバーグはハリウッド映画監督とゆう
世界一と言ってもいいほど
富も名声も手に入れた今があり
フェイブルマンズを観ても幼少期から
映画を撮るのに恵まれていた環境
であったとゆうのは確かにある。
しかし、彼には彼の
生い立ちの中での苦悩、苦悶、葛藤といった
苦しみがあり
それはどの環境の人にも訪れうる
とても人間らしい悲しみがある。

僕も子供の頃から子役をやり
大人になった今も俳優を続けているが
特段自分に関してはこれまでが
あまりに苦労を買いすぎた節を
人にも指摘される程悲しみを知り尽くしてきたが
やはり何も知らない人たちには
ただ楽しく自分らしく生きているようにすら
見えることもあるのだろうとは思う。

他にも、当然のことながら
人は生まれながらにして千差万別

まったくバラバラの
価値観といった後から作られること以前の
遺伝子レベルでまず身体的にも
脳の作りにしても異なった同じ人の見た目をした
違う生き物として生まれくるなかで
皆がバラバラの環境に生まれ
それがある見方、捉え方からすれば
恵まれて見えもすれば
気の毒、不幸にすら見えたりもして
その中で当の本人は本人にしかわからない
様々な喜びや悲しみを体験しながら
生きている。

つまり何が言いたかったかというと
この映画をひと言で
「つまらない」と評価してしまうことは
その評価をくだした当人自身が
自分の人生を「つまらない」と感じている
とゆうことになるんだとゆうこと。

何故ならこの映画には人の普遍的な
時代も世代も超えて僕ら人間が出逢う
様々な場面が映し出されちりばめられている。

まったく共感しない、とゆうことは
つまり人間らしい昔から変わらない人の姿と
無縁で生きてきたとゆうことに他ならない。

そして、本人がつまらないとゆうのなら
それで構わないとおもうが
それを自分にフィードバックできない弱さを
人の人生を「つまらない」などと言って
他人を否定してなぐさめるような
ダサいことはするなよ。
少なくともこれを観て感動する人間が
世界中にたくさんいるのが事実だからな。

とゆうこと。

そんな人としての心を持った
僕にとっては当然の話だけど
なぜか敢えて思うがままに書いてみようと思い
書いてみました。

おしまい

2024.01.05
二階堂 新太郎

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