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📓おい、偏差値50の学校が平均値で東大を越えてるぞ・・・とある府立高校の革命

今日は木曜日♪

あと1日を乗り切れば週末。

小・中の卒業式も、
近づいてきましたね!


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。

偏差値50。
地域の4番手の府立高校。

そんなごくごく一般的な府立高校の、
H29年度の大学合格実績です。

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メルボルン大学 2名
シドニー大学 3名
クイーンズランド大学 1名
パデュー大学 1名
モナシュ大学 1名
ニューサウスウェールズ大学 2名
アデレード大学 1名
マサチューセッツ大学
アムハースト校 1名
イースイースタン大学 1名
ルール大学ボーフム 1名
デュースブルグ=エッセン大学 1名
フィリップ大学 1名
ブレーメン大学 1名
ウーロンゴン大学 1名
ミネルヴァ大学 1名
・・・
その他14校の海外大学 17名

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どこにでもある、
普通の府立高校です。

つい、数年前までは、
海外への進学者は、ほぼゼロ。

それが36名もの海外大学進学者を出し、
しかもそれぞれがバラバラな場所に行き、
1人でもその地で学ぶ人間に育て上げています。

国内の大学も、

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大阪大学
筑波大学
神戸大学
大阪府立大学
早稲田大学
大阪市立大学
上智大学
国際教養大学

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など、
16名の生徒が難関大学進学の実績をあげています。

同志社大学には、70人が合格。

もちろん、
ここには記載されていない進学先へ、
それぞれの生徒が自分で意思決定をして進路を決めている。

繰り返しますが、
これはただの府立高校。

それが、たった1人の校長が赴任したことから変革が始まり、
学校説明会に1万人が来る学校へと変化していきました。

今回は、
そんな教育界に革命を起こした学校を紹介できればと思います。

ワクワクしながら楽しんでもらえればうれしいです。



大阪府立箕面高校の事実

英語力を測るテストに、
TOFELがあります。

海外進学をするためには、
TOEICよりも重視されるテストです。

リーディング、
リスニング、
スピーキング、
ライティング
の4つのセクションから構成され、
配点はそれぞれ30点。

スピーキングでは、
2秒以上黙っていたら0点

そういった、
本当の意味での実用的な英語の実力を測るテストです。

120点満点のTOFELのテスト。

ある年の調査では、

東大生の平均点が45点。
英語教師の平均点が55点。

そう言われています。

そのTOFELへの「チャレンジ」を決意した初年度の箕面の生徒たち。

TOFEL組40名のスコア。

平成26年度は、

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0ー40 31名
41ー60 7名
61ー80 2名

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という結果。
これだけでも十分にすごい。

それが28年度にはこう変化しました。

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0ー40 3名
41ー60 13名
61ー80 20名
81ー100 2名
101ー120 2名

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中央値が60点以上

東大生、
英語教師の平均点を上回っています

その校長が就任する前の進研模試では、
英語偏差値60以上の2年生は40人でしたが、

就任2年目は80人に倍増します。

ただ、この高校の魅力は、
偏差値の高さではないとはっきり言えます。

生徒自身が改革者となる、
これからの時代を生きる力を獲得する教育を主軸においている。

そんな
学校だと言えるでしょう。


36歳の校長の赴任

「現在の日本の学校はオワコンだ」

そう唱えるのは、
約10年前に36歳で箕面高校に赴任した、
日野田直彦氏です。

彼は、自身自身の職業を、

「社会変革者」

だと言っています。

「変革者」と名のつく人物であるが故、
なかなか過激な言葉を発しています。

彼は言います。

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現在の学校は「忠犬ハチ公」を生産している。

髪の長さ、靴下の色まで制限するわけのわからない校則があるのは、上に逆らわない従順な人間を育てるためだ。

「いえない」「いわない」「いわせない」人間を生産するための組織である。

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産業革命以降の資本主義の中で、
学校教育は資本家が経済活動を維持するために、
必要な労働力を大量生産するためのシステムに、
組み込まれた歴史があります。

確かに、これらの教育のおかげで、
日本の産業革命は一気に進んだし、
高度経済成長の製造産業も躍進させた。

ただ、現在は既に、
時代の流れが変わっている。

そんな現在の日本では、

「あの学校に入れば大丈夫」

「あの会社に入れば大丈夫」

と、全て「人任せ」な傾向が目立つ。

自分自身で責任を引き受けて、
何かを変えていこうとする人間
が、
如何に少ないかということを主張しています。

この日野田さん自身、
幼少期から海外で過ごし、
日本の公立学校、私立学校、
実に多様な教育を受けてきています。

だからこそ、
外から見た日本の教育の在り方が、
客観的に見れるのでしょう。

「○○のせいで教育が悪くなった」

そんな「犯人さがし」はやめて、
未来のよりよい教育に目を向ける。

日野田さんが、
どのような学校改革を行ってきたのかを解説していきます。

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