11月第1週に入国した学生達が、自主隔離期間を終え、今週初めからクラスに入ってきた。

香港出身の男子学生Gさん。この4月から半年間、Zoomで教えていた。10月から上のクラスに入り、今は直接教えてはいない。

でも。

今日、以前彼がいたクラスで教えていると、

「先生、こんにちは！」休み時間に、満面の笑みを浮かべた彼がやって来た。

「え？Gさん？あのGさん？」あまりに突然のことで、一瞬たじろいだ私。

「そうですよ～。私は本物です！ホンモノのGですよ～」

おお、100%本人なのか！

「いやあ、こうやって会えることができて、うれしいですね。無事に来られて良かった！」

思っていたより背が高く、ガッシリ体型の彼。

「Zoom百見は実物一見に如かず」なんぞ、即興で考えついたことわざもどきで、思わず納得している私。

いやあ、やっぱり実物見ている方がいいわ。聞けば、他にもお世話になった先生たち全員に挨拶して回っているのだとか。

おお、なんと礼儀正しい！（でも、社会に出れば当然のことだけど）本当に気持ちがいい！

それに、たまたまこのクラスで、実物初対面の（Zoomでは顔を見ていたけど）これまた香港出身女子学生Rさんも、とても丁寧に挨拶してくれた。

笑顔がすてきで、楚々とした感じのRさん。

Gさんにしろ、Rさんにしろ、今は大変な状況の香港から、コロナ禍の日本にやって来た。さまざまな困難を乗り越えて。

とにかく、身体に気を付けて、この日本のいいところも、悪いところも全て見て、学んでほしいと強く思う。

こうやって、共に出会えた縁。大切にしたい。

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