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ドイツ ベルリン・フランクフルトへの旅⑥~シュテーデル美術館とユダヤ博物館~

私がフランクフルトに行きたかった第一の理由・・・
それは、シュテーデル美術館に行きたかったから。ここには、見たい絵がたくさんある。
絵画について何も専門知識はないけれど、単に絵を見るのが好きなのだ。

これまでの旅の様子はこちらから。

1.シュテーデル美術館


シュテーデル美術館(ネットから)

今回訪問した時、入り口を改装工事中。改めてネットの写真を見ると、なんて威風堂々とした建物!

ウキウキして館内へ。
この美術館の代表作品の一つ、フェルメールの『地理学者』。
フェルメール好きの私は、この絵を楽しみにしていたのだが・・・
折も折、今は海外に出品中。あ~、本当に残念・・・

いつか、どこかでお会いしましょう。

フェルメール『地理学者』

思わぬアクシデントに、ひるんでいるわけにはいかない。
他の数々の名画をじっくり鑑賞する。

  

それにしても、館内はなんて広く、ゆったりできるんだろう?
おまけに、作品の前には、ソファがあるので(ないところもあったが)、疲れたら座って見られる。極端な話、好きな絵の前で、1日中じっと見ようと思えば見られるのだ。(もちろんソファがあればの話だけど)
なんてすごい!究極のぜいたくだな。


広々している館内

2.美術館でのパペット・レクチャー

違う部屋では、美術館の学芸員さんが未就学児と保護者に、1枚の絵の前でレクチャー。この女性学芸員さん、かわいい男の子のパペット(手を中に差し込んで操る人形)を使って、質問を子どもたちに投げかけながら、楽しく教えていた。
子どもたちも、しっかり考えて、きちんと手を挙げて発言。幼くても礼儀正しく学んでいて、感心してしまった。
日本では、未就学児に対して、ここまでが学芸員さんが説明することは少ないのではないだろうか?

ドイツに来てから行った動物園、博物館、美術館で、未就学児から高校生くらいまでが真剣な表情で専門家から学んでいた。小さいうちから、一流の物を前にして、様々なことを学んでいるのだ。ドイツでは、学校以外の場所で、専門家が子どもたちに積極的に教えることを率先して行っているんだろう。これは、学校だけでは学べないことだけに、素晴らしいと思う。

静かな美術館の中で、ここだけは楽しく元気な笑い声が響いていた。

2.ユダヤ博物館


ベルリンでも訪れたユダヤ博物館。
ベルリンでも、こちらでも、入館する際のセキュリティチェックが大変厳しくて、驚いてしまった。

ここには、12世紀~20世紀ドイツでのユダヤ人文化・歴史・生活の様子など、多くの展示がある。

入館してすぐにロッカーに荷物を預けたのだが、ここに名前が。
『Hans Erl』。亡くなった方の名前なのだろうか?
一つ一つ異なった名前があった。


ここに来る前に、私自身もう少しユダヤの人々のことを学んできてから来た方が良かったなと思った。反省・・・

それでも展示物を見ていて、当時のユダヤの人々の思いや叫びが聞こえてきた。
また、目の不自由な方にも理解しやすいように、このような点字ボードが要所要所に置かれていて、多くの人に学んでほしいという博物館の強い姿勢が感じとれる。

あの各国版『アンネの日記』も展示がされていた。
思わず日本語版を探した私だったが、改めてアンネが、世界中の人々の心を強く揺さぶり続けたのだという思いを新たにした。

心にある種の重さも感じた、博物館見学だった。

4.また おまけ

私と息子、困ったことにドイツが分からない。
私は学生時代、ドイツ語の響きが好きで、ドイツ語をかじったことがある。でも、レベルは簡単なあいさつ程度。
遥か彼方、忘却の淵に沈み込んでいるドイツ語と、全く流暢とは言えない英語で、この旅をしているのだ。

だから、レストランでメニューを見るのが困難極まりない。ドイツ語に英語併記でも、その料理がどんなものか、今一つイメージできないからだ。(自分の英語力不足もあるけど)

そんなとき。
偶然入った、イタリア料理の店では写真入りメニューあり!

おお。ありがたい。これはよくわかる!

アップルワインと、ほうれん草入りクリーム・チーズパスタ(ぎょうざみたいなパスタもあるんだな・・)を、おいしくいただいた。
やっぱり、写真があると一目瞭然。言葉がわからない旅行者には、強力な助っ人!
でも、その前にメニューのドイツ語くらいは最低、わかるようにしなくてはな・・・と深く反省した私だ。



・長文お読みいただきありがとうございました。



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