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日本語指導で 進歩を感じた嬉しい瞬間

どんなことでも、「進歩」がはっきり感じられるというのは、とても嬉しい。それが自分のことでも、他の人のことでも。

先日は、中国人女子中学生Rさんの今学期最後の授業だった。何回かnoteにも書いているが、今月から日本語指導員としてRさんに、学校で1対1で教えている。学ぶことが好きな彼女。宿題もきちんとこなし、わからないことはすかさず質問。(これは、まだ中国語だけど)専用の単語帳に、覚えるべき単語もすぐに記入。(とにかく、書くのが速い!)

この日は、初めての試みとして「ミニ作文」をやってみた。「ミニ」だから、2,3行でもOK。とにかく書くことに慣れてもらうためだ。

「~に~があります・います」という文型をメインに、「わたしの町」というテーマで、まず話してもらった。家の近くにあるものや、その様子など。言いたい言葉の日本語がわからないので、それは中国語を言ってもらい、私が日本語の単語を伝える。

Rさんはニコッとして、さらさらっと文にした。・・・ちょっと惜しい!助詞の「が」が抜けている。「ここは?」との私の問いに、彼女はすぐに、「が」を付け足す。

そして、書けた!(ここでご紹介したいのですが、彼女の許可を得ていないので、控えたいと思います。・・・・すみません・・・)

清書してもらって、最後に音読。「すごい!すばらしい!」と思わず連発してしまった私を見て、Rさんも笑顔。なぜなら彼女は先週まで、ひらがな、カタカナを練習していたのだから。

4月から中学3年生になる彼女は、否応なしに高校受験と直面する。受験には、「書く」「読む」という能力が必要不可欠。でも、この2技能は「聞く」「話す」よりも意識して取り組まなけば、なかなか伸びない。私はRさんが、少しずつでも「書く」「読む」ことに慣れていき、最後は自分の思いを自由自在に、日本語で書けるようになってほしいと思う。

一日一日成長していくRさん。それに従って、日本語が日々進歩していくのを近くで見られるのが、私はとても嬉しいし、本当に幸せを感じる。これが日本語指導員の醍醐味?

彼女はこれから、どんな姿を見せてくれるんだろう?考えるだけでも、ワクワクし、自然に笑顔になれる。

中学校は春休みに入り、しばらく個別授業はなし。今から、中学3年生になったRさんに会えるのが、楽しみでならない。






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