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意味の有無を判断する基準を疑え【新人読書日記/毎日20頁を】(14)

「人生の意味の心理学」260-277頁、読了です。

知らないうちに、本を読み終え、最終回を迎えました。

理論から実証まで、心理学専門分野の学術書ですが、素人ながらも面白く思って、いろんな啓発を得られました。人生の意味は何と直接に結論は出されてはいないものの、自ら人生の意味を見出す考え方、方法を教わるとしたら、適用性、実用性の高い本だといえるのでしょう。

人生の意味は多様な源から得られうるものであるため、単純にその有無を問題とすることはできないと考えるべきであろう。無意味さの感覚に陥るのは、個人が意味の多様性を見失い、ある特定の意味の文脈に囚われてしまうことによる場合が多いと考えられる。

「人生の意味の心理学」p.262

なぜ、人生に意味がないと考えるのかといえば、それは、人生の意味という概念の意味を恣意的に限定し、その限定された視点から人生の意味を考えるためである。「人生の意味がない」という結論以外にないと思えてしまう時は、「意味がない」というときの「意味」に何が暗黙に含まれているのかを再考することが極めて重要といえるかもしれない。

「人生の意味の心理学」p.276

私たちは、生まれてから、大人になるまで、社会や家庭からいろんな価値観を与えられます。公に認められているものだけに、意味があるのか。無意味な人生だなぁと感じた時、その「無」の結論を出した「公式」を捉えられれば、自分に影響を与えている価値観や世界観がわかるようになるのでしょう。そして、その人生の意味を測る価値観を疑い、真我の声に耳を澄ませてみたら、人生の意味の結論も変わるかもしれませんよね。

終わり。

次はどの本を読もうかな。
更新をお楽しみに😸


ここまでお読みいだだきありがとうございました。
学術書といえば、専門知識がいるから、無理だと思われる方が少なくないと思いまして、専門分野でありながら、我々の日常生活に深く関わる心理学系の書籍から始めました。皆さん、いかがでしたか。ご意見を聞かせていただければ嬉しいです!

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