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人間性はどこに向かうのか【新人読書日記/毎日20頁を】(43)

「人間性はどこから来たか」、読了です。

四半世紀前の本ですが、今の時代でも啓発されるところがだまだ多いです。火を使い、調理ができるようになったことで、栄養を十分に摂ることができるようになった人類は、脳のサイズが大きくなり、人間になったという仮説があります。人間が初めて人間になった時を回顧し、現代人の未来を展望してみると、人間性はどこに向かうのでしょう?終章で、著者は現代社会のあらゆる問題を指摘しています。人口爆発、環境汚染、資源不足、浪費など、人間は「進歩」の嘘を信じ込み、子孫の将来を犠牲にしていると辛辣なコメントを連発しています。また現代社会の「病」への解決策、アドバイスもまとめられています。

ここで、私は3〜4年前読んだ1冊の本を思い出しました。「Entropy: A New World View」と言います。本書では人類社会の発展史と資源の関係に深く触れ、人類社会はどのように成長してきたのか、これからはどうなるのか、わかりやすく説明されています。まさに書名通り、「新しい世界観」が身につくといっても過言ではありません。本書の著者は人類社会の未来に対して、西田先生と同じような悲観的な態度をとっていますが、厳密な分析による結論ですので、説得力があると思います。私からのおすすめです。


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