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限界突破×サバイバー 子供の看病と仕事に明け暮れた一週間

小さなお子様をお持ちのみなさんもそうでない皆さんも、お疲れ様です。
世は今、空前の感染症ブーム。
溶連菌にヘルパンギーナ、RSウイルスにインフルエンザ。

今子供たちがばったばったと感染症にやられている。

コロナ対策を一気に緩和したことにより、人の動きが活発化、さらに手洗いうがいマスクなど一人一人の感染対策が緩んだことにより、ここにきて一気に感染症が流行しだしたようだ。

思い返してみると、我が息子福太郎もこの数年軽い風邪くらいしか引かず非常に元気に過ごしていた。
あ、一度ヒトメタニューモウイルスに感染したっけ。あの時の看病の大変さはもう思い出したくもないな…(ヘルパンギーナとか、ヒトメタニューモとか無性に声に出して読みたい日本語ですね)

本来であればもっと少しずつ様々な感染症にかかっていたのだろう。
今、そのツケを一気に払わされているように思う。
「世の中そんなに甘くない」「タダより怖いものはない」そんな言葉が脳裏をよぎるこの頃だ。

近所の小児科も連日大盛況。

行きつけの小児科は最近スマホから来院予約出来るようになったのだが、予約開始5分前にスマホを握りしめ待機し、オープンと同時に朝イチの予約ボタンを連打するが、勝率は5割に満たない。
とんでもない競争率に毎度「負けた」と肩を落とす夫。
同じ時間、近所に住んでる名前も知らない親たちが一斉にスマホに向かっているのだ。

福太郎は今年3月中旬から、週に一度の頻度で風邪をひき続けている。
保育園に行くたびに新しい風邪をお土産に持って帰ってくる。
もう要らんのよ!
あまりに風邪をひくのでただでさえ心配性の夫が取りつかれたようにスマホで子供の病気について検索しまくる検索魔に。(この行為は精神衛生上非常によろしくないのでやめましょう)

「幼児 熱 たびたび」
「幼児 風邪 月4回」
「幼児 鼻水 続く」
「幼児 咳 止まらない」

不安のあまりかかりつけの小児科で、3度も4度も血液検査をねだるもんで、ついにある日先生に叱られて帰ってきた。
「必要だと感じたら言われなくても検査するから!」

夫はぶちぶち文句を言いながら病院のHPから先生の経歴を調べ、個人クリニック開業前は評判のいい大きな病院の部長さんだったことを突き止め、その信頼感と優秀性からようやく安堵したようだ。

そんな息子は先週SRウイルスに感染し、一週間高熱に苦しんだ。
体調が悪い時の息子はほとんど悪鬼だ。地獄の使者だ。
起きている間はひたすら不機嫌に怒りの唸り声を上げ続ける。
そして何かをひっきりなしに要求してくる。
息子はまだ話せないので彼の意図をくみ取るのは至難の業だ。

のどが渇いたのかもしれないという仮説を立て、水を与えようとすると憤慨してコップをピシャッとはね除ける。
床に飛び散った水をはいつくばってふき取る。

水じゃないよね!ジュースだよね!
私としたことが、ジュースよ、ジュースに決まってるじゃないの!

リンゴジュースに首を振り、ぶどうジュースに首をふり、スポロンに首を振る。ついでにアイスクリームを目の前でフリフリしてみると、茶化されたとでも思ったのか激怒された。

これは水分じゃなさそうだ。
テレビが見たかったのね!(福太郎はテレビっ子)そうよ、テレビに決まってる!私ったら勘が悪いんだから!

アンパンマンを付けてあげると、オープニングの明るいマーチが癇に障ったのか怒り心頭というご様子。
チャンネルを替えないと泣きわめくぞという不穏な空気があたりに漂う。

お歌かな?アニメかな?
内心の焦りを隠しつつ、お歌がいっぱいの「映画おかあさんといっしょ」を付けてみる。
リモコンを持つ私の二の腕の柔らかい部分(特にダメージが大きい部分をピンポイントで狙ってくる)を小さな指できゅっと抓って不満を伝える。
「いてっ!」
なんでだよ。いつもこれで踊り狂ってるやないかい!

トイストーリーに首を振り、忍たま乱太郎に首をふり、ピーターパンにパウパトロールにミニオンズ。あらゆる選択肢に明確にNOと言える日本人。

このあたりで、早々に私の忍耐力も限界を迎える。
おそらく福太郎が話せたとして解決できるようなものではないのだろう。
彼は体調がすこぶる悪いせいでイライラしていて、このイライラを私に解消してほしいのだ。
だがイライラの原因は体調不良のため、悲しいかな、私に出来ることなど何もない。

夜が来るたびに上がり出す熱に翻弄されつつ浅い眠りのまま朝を迎え、なにくわぬ顔をして仕事に入る。
いやぁ、、もう心身ともに軽く限界突破してました。

きよしのこの荒ぶりはまさに当時の私の心の荒ぶり。
限界突破し逆にハイテンションに一瞬なるも、その後意味不明なハイテンションのツケを払わされ生ける屍になる。

ようやく今週息子は保育園に復帰した。
やれやれである。
昨日、保育園から戻ってきた福太郎の小さな可愛いお鼻からちらりと鼻水がのぞいていた気がするが、気のせいだということにする。

信じない。
私は信じないぞ。

同じ会社で働く子持ちのお母さん方も先週くらいから子供の体調不良で早退されることが頻発している。

空けない夜はないらしいから(ほんとかよ)絶望せず踏ん張ろう。

夜中、明け方眠気で朦朧としながら看病しているのはきっと自分一人ではないはずだ。今この瞬間同じ疲労と不安を共有する仲間が多分、意外と近所にいてくれる。
白み始めた空を、死んだ魚の目で一緒に見ている人たちがいる。

小さなお子様じゃなくても6月って結構体調崩しがちだから皆さんもどうぞご自愛ください。


景気づけに素敵なジュエリーでも買いたいなぁ…!!

サポートいただけたら、美味しいドリップコーヒー購入資金とさせていただきます!夫のカツラ資金はもう不要(笑)