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自社のウェビナーを再開するにあたり、振り返り、考えた、私たちがウェビナーで実現したいこと

こんにちは。つながりを通して、個と組織に幸せをもたらすーをミッションにしている、ラボラティックCEO 野口です。
実は、弊社では、5月24日にウェビナーを開催します。

今日は、会社のCEOとして、自社のウェビナーについて、これまでを振り返り、考え、未来に託したことーウェビナーで実現したいことを書きたいと思います。もちろん、仕事として成果は必要です。ただ、自社が何かを伝えるって、成果のためだけではない。その点が、私が伝えたいことです。

ウェビナー:これまでの試行錯誤

私たちは、これまでもウェビナーをしてきました。その遍歴はこのnoteでもご確認いただけます。働き方や、コミュニケーション、組織運営など、色々なトピック、形式、時間を試しました。
実は、試したけれど、正直、他社さんがいうような「大きな成果」までは実感できなくて、最後には「これって、弊社のリードのチャネルとして使えないのか?」という話になりました。
事業再編などもあって、ウェビナーはその後、弊社の中では一旦優先度を下げました。
もちろん、ウェビナーを実施する目的の1つは、会社の視点で考えると「集客」のチャネルです。無料のものほど、そういう毛色が強くなるのは、多くの方の知るところですね。それゆえに、参加者も「話半分」で聞かれたり「まあ、少し情報取れたらいいな」くらいに思うものだと思います。

ウェビナーを成功させることに躍起ーという病

私たちは、前述のように、かつて、ウェビナーの成果を出すことに躍起になっていました。数を打て、広告を変えろ、もう、微に入り細に入りとはこのこと。
とにもかくにも、ウェビナーでどうしたらうまくできるか? ばかり考えていたのです。アーカイブ配信だ、得する情報(インセンティブ)がないと来ない、有識者が必要だーとか、色々。本当に、もう、色々です。

そのころは、ウェビナーをどう考えていたのか?
私たちは、ウェビナーは集客チャネルで、とにかく成果が出ておらず、焦っていたのだと思います。

ウェビナーって、誰のもの?ー独りよがりな私たち

唐突なのですが、ウェビナーって誰のもの? 
ある日、私は、会社のリードやら集客やらと睨めっこしながら、ふと思いました。折下、株主からも、「そろそろウェビナーでもやって集客して・・」みたいな問いかけもありました。

そういうタイミングで、私は「ウェビナーって誰のものなのか?」と、なぜかふと思ったのです。
何かと、リードだ、売上だ、ブランディングだ、集客だ、チャネルのバリデーションだと、もう、色々な情報が頭には入っています。

でも、結局、それって誰の得で、誰の都合? というと、私たちの都合で、私たちの得。私たちのロジック。私たちの欲しいもの。

私たちの話をして聞いてくれる人って、そもそもいるの?

これが、私がウェビナーを実施して、考えて、振り返って思ったことです。
サービス開発にも繋がる思想ですが、人間て不思議です。
焦ったり、成果が欲しいと、もう、頭の中が自分に矢印、会社に矢印が向くのです。
いや、フォロワーが何十万とかなら、声も聞いてもらえそうですが、現状はそうではありません。
だとすると、完全無名の私たちが思うような話をしても、聞いてくれる人などいないのです。

受け入れるのは辛い事実ですが、これが事実です。

では、発想を変えないといけない。
恥ずかしいけれど、過去にも、口では「皆さんが知りたいことを」とか言ってるんです。何度も、ニーズだ、インセンティブだ、とそれっぽい検討はしているのです。私は多くの業務領域の責任者なので、そういうことに片っ端から首を突っ込んできています。
しかし、目先の自分達の利益を前提にした「ニーズ」「インセンティブ」は、どうにも人の心を動かさないのです。なぜなら、欲しいものが透けて見える。これあげるから、あれちょーだい、です。物々交換がみえみえ。

そこで、会社として、色々欲しいものはあるけれど、一回、欲しいは忘れて、「私たちが相手に差し上げたら、喜んでくれる、小さな贈り物」のようなことをして、色々な人と繋がれないか? そして、繋がった人が、その先の人に、私たちの小さな贈り物が渡せたら、組織のコミュニケーションに間接ながら貢献できるかもしれない・・と考えました。

言い換えると、ウェビナーの所有権やコンテンツは、来てくれる人に渡そうーみたいなイメージです。

Slackの使い方、教えてくれない?

「私たちが相手に差し上げたら、喜んでくれるもので、その人も、誰かにあげたら、ちょっと喜んでもらえる」
これがウェビナーの根底です。でも、どんなコンテンツだといいのかな? は引き続き検討していました。
そんなことを考えていたら、ある方から、個別にこんな依頼が入りました。
「野口さん、Slackのことよく知ってるよね? ちょっとだけ使い方教えてくれない?」
企業の役員の方からの依頼でした。

その方と以前話した時は「自社でのSlackはOKだし、貴社のサービスであるつながりから、メンバーの負荷や孤立を見るのも、今はいいかな」と話されていたのです。

でも、ご自身的には、もう少し上手に使いこなしたいーと思ってらしたそうです。
何より、この方は、本当にお話も上手で、話すだけで楽しい、とても素敵な方。そこで、近況報告を兼ねて、30分ほど、Slackの使い方を軸にお話をさせて頂くことになりました。
既にSlackは業務で日々活用されている方ですから、基礎的なことはもちろんわかっていらっしゃいます。一方で、こういう話が出てきます。

「Slackって。なんか暗黙のルールとかあるのかな?」
「この返信をトピック別にする時って、どうするのかな?」
「これって保存がわからなくて」
「何度もファイルを探すの、リンク貼付、面倒だって思ってて」
「チャンネル作るのも、色々考えることが多いよね」

Slack利用に関する、お客様との会話

これらはほんの一例ですが、その方が「ああ、なんか分かってきた。やっぱりSlack便利だよね」と笑顔で言って下さったのが、とても嬉しかったのです。

ここで、私が気づいたのは「使い方というか、うまく使って効果を出す」という視点が欲しいのかな・・ということでした。

1つ1つの質問は、機能と紐づくけれど、機能を聞いている訳ではない印象です。

ビジネスチャットで、「こうしたいとき」に「こうする」と「いい感じ」とか「楽になる」とか「気持ちよい」という実感を得るコミュニケーションの仕方、意外と見落としがちなのかな・・と気がついたのです。

「成果が出せるSlackの使い方」なら、みんな知りたいかもしれない

実際、お客様のデータを見ていると、成果の出るチームというのは、ある一定の行動を実施しています。できる人から見たら、当然の行動です。
でも、実は、やっていない組織や人はやらない。そして、そういうチームでは、何かしらの組織的な不具合が起きていることは、弊社のデータが雄弁に語ります。

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「私たちが相手に差し上げたら、喜んでくれる、小さな贈り物」
のようなことをして、色々な人と繋がれないか? そして、繋がった人が、その先の人に、私たちの小さな贈り物が渡せたらいいと考えました。
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と先ほど書きました。もしかしたら、Slackの成果が出る使い方なら、小さいけれど、喜んでもらえて、そのもらった人が、誰かにさらにプチッと伝えられるのではないか?

私はこんな風に考え始めました。使い方って、私たちの技術ノウハウでもないし、良い使い方で成果が上がるなら、組織にとっても良いかもしれない。
幸い、弊社はデータを持っているので、そのデータやこれまでの事例で、本当にコミュニケーション行動で回避できることについては知見があります。

ここで1つ考えたのは、Slackのコミュニケーション内容は、贈り物にしにくい点。理由は明確で、内容は人によって異なるし、組織によっても違うもの。個人のスタイルがあります。
しかし
Slackでの人の成果を出すコミュニケーション行動は、誰がやっても再現性があります。これなら、自分の知り合いに伝えられたら、「そうなんだ、サンキュ。マニアックだな」とは思っても、余程でなければ否定されたりはしないでしょう。

ウェビナーで伝えてみましょうか Slackの使い方

私は、メンバーにこの素案を伝えました。すると、弊社のメンバーは賛成とともに、こんなコメントをくれました。
「わかりやすい」
「実例を出したい」
「なんか、聞いても疲れなそう」
「私たちの知見活かせそう」

これらの意見や、わかりやすい、短めがいい、といった、贈り物を渡された側の気持ちの部分を加味し、私たちは今回、ウェビナーを実施します。

ご興味があれば、ぜひ、参加されてください。
まだまだ開発途上のウェビナーコンテンツですから、完全ではないけれど、きっと「ちょっと同僚や同期に話したくなる」内容があると思っています。

皆様とお目にかかるのを、楽しみにしています。

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