芽吹くのは春でいい。
強風の日。吹き飛ばされそう。すかーんと晴れてる。焼いたジャガイモにマヨネーズをつけて頬張る。お行儀が悪くても、焼きたてのジャガイモは手で食べるべき。あったかい。あつい。母はケチャップ派。ローラ・インガルス・ワイルダーの「大草原の小さな家」で、寒い冬、馬車で家に帰る親戚たちのポケットに焼きたてのジャガイモをいれて防寒対策をする場面を思い出す。すごく合理的な方法だよね。あったかいし、お腹にたまるし。
2月の最終週。あっという間。月の半分は風邪で寝込んでた、っていうこともあるけど。10代最後の数ヶ月を無駄にしているような気がして、少し落ち込む。でも。年の初めからアクティブに動かなきゃいけないわけじゃないよね、とも思う。焦らなくても、自然のサイクルに身を任せてたら、大丈夫なんじゃない?とも思う。いつもいつも効率的でなきゃだめ?今は冬眠中。籠って、現実逃避して、力を蓄えて、ぐぐぐんと芽吹くのは春になってから。もうちょっと、もうちょっとだけ先のお話。今はまだ、私の世界に閉じこもらせて。
2月の頭はなーんにも読む気がしなかったのに、先週くらいかな、むくむくと読書欲が出て来た。まずDonna Tarttの「the goldfinch」をやっと読了。あぁ、長かった。864ページ。Donna Tarttが作り出す世界観は、なぜこんなにも魅力的なの。ハマってはいけない沼。英語の素晴らしさが散りばめられている一冊。アート、アンティーク好きにはおすすめです。
despair: 名詞/絶望 動詞/絶望する
otherness: 名詞/他と異なっていること
sublime: 形容詞/崇高な 名詞/崇高、極み 動詞/昇華する
「The Goldfinch」のあとは、instagramの本好き友達におすすめしてもらったLynn Painterの「Better than the Movies」。久しぶりに王道の恋愛もの。これが予想以上に面白かった。可愛かった。ギシギシしてた心が癒された。たまにはキュンキュンするもの読まないと、やってらんないわよ。「ラブ・アクチュアリー」、「ブリジット・ジョーンズの日記」などのラブコメ好きは必読。音楽のネタも至る所に出て来て、最初から最後まで楽しめた。個人的には、fun.について触れられてて嬉しかったな。「We Are Young」のイントロが流れてきちゃった。
そして、今。Michael Cunninghamの「The Hours」。美しい言葉の宝庫。読んでいることを忘れてしまうくらい。そんな本ってなかなか出会えない。Virginia Woolfの「Mrs. Dalloway」を読んでからの方が楽しめると思う。(はい、そんな私はまだ「Mrs. Dalloway」読んでおりませぬ。私の失敗から学んで。)
春に花咲かせるための準備期間。お布団にくるまって本を読みたい時の最高の言い訳。
昨日は丸善丸の内に行ってきたので、次回はその話でも。良い収穫があって、未だにほくほく。
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