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スポーツの苦手なわたしが子どもに教えられること

わたしはスポーツが苦手な子どもだった。

体も弱いし、筋力もない。なにかチームスポーツをやる毎に、あぁこいつと同じチームか、と落胆され、実際足を引っ張ってしまう。

それが小学校からずっと続くのだから、体育への苦手意識は全く持って変わらなかったし、いまも残念ながら好きこのんでやらない。

スポーツが大切なのはわかる。体を動かすことの喜び、チームの一体感、ゲームの面白さ、勝利の喜び、負けた悔しさ。
その頭での理解とは裏腹に、ずっと苦しめられてきたことへの意識が身体を強張らせる。

どうしてあんなに嫌になってしまったんだろう、というところを自分でも考えながら、子どもにはスポーツの大切さを頭ではなく身体で感じてもらいたい、と思っている。

スポーツは、うまくできなくても何度でも失敗していい。
それが許される場であってほしい。

失敗を悔やまない、責めない、そういう悪いムードが勝敗を大きく左右する、そういう力学が働いている。
無理に明るくしなくてもいい、でも安心して失敗してほしい。

体の基礎をつくる時期にどんどん体を動かしてほしい。
厳密な競技じゃなくてもいい。自分たちで考えた遊びでも、ゲームでも、体をつかって楽しくみんなと遊べるものなら。

勝ち負けにこだわらなくていい、とは言わない。
決められたルールのなかで、力の勝負をすることの楽しさもある。だけど、こだわりすぎて、誰かを傷つけたり、何かを犠牲にしたり、楽しさを無くすことはしないでほしい。

もし、勝ち負けにこだわりすぎるそういう指導者に出会って辛い思いをしているなら、すぐに教えてほしい。大人同士で話し合うほうがいいこともあるから。

スポーツは、世界を広げる、人をつなげる力がある。でも、その前にまずスポーツのことを好きになってほしい。好きなことじゃないと続けられないから。ゆるく、長くやり続けることがスポーツを楽しむことだから。

楽しいからスポーツをする、スポーツをするから楽しい。


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