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大豆田とわ子と三人の元夫 3話 感想

今回はとわ子の二人目の夫でファッションカメラマン、佐藤鹿太郎の回。
東京03 角田さんです!

角田さん、いい味出してますねー☺

周囲の人物による鹿太郎は「器が小さい男」

醤油の小皿に大きな唐揚げを乗せて食べる鹿太郎が彼のイメージを視覚的に表していて、面白く印象的です。

以下、3話のネタバレあります。

3番目の夫、しんしん(岡田将生)とムール貝を食べるシーンは鹿太郎節にうなりました。
「そのムール貝何個目? 僕が2個しか食べてないから3個目だよね。5個ありました。僕も2個、君も2個食べました。であれば残りの一個どうしましょうって話し合いが本来あったはずだよね。もういいよ、このムール貝、君食べなっていう本来僕が大盤振る舞いできる権利を君が奪った」

もちろんこんなこと普通は言わない。思ったとしても☺️
それを言っちゃうのが鹿太郎で器が小さいというレッテルを貼られてしまうのです。

安物のビニール傘でも自分の一回しか使ってない綺麗な傘と、3回位使った傘と間違われるのは見逃せず声をかけて取り返す。割が合わないから。

私もそんなふうに思ったことはあります。☺️
スポーツ関係の大人数の飲み会に出た時、私はお酒がほとんど飲めないので一杯か二杯だけ。
飲んべえさんは女性でも驚くほどガンガン飲みます。
その店は飲み放題ではなかったので最後は割り勘。
びっくりする金額になりました。
お酒は個人で勝手に頼むのに、なぜか食べ物は何を頼むか相談してみんなで均等に分けるのです。
私は心の中で(お酒たくさん飲んだ人が多く払うべきでしょ。お酒飲まない人は食べ物たくさん食べたりデザート頼んでもいいでしょ。せめてこんなに飲んじゃって割り勘で申し訳ないなあってお礼言うべきでしょ)
と割に合わなくてモヤモヤしました。
でも器が小さい女と思われたら、それ以上に割に合わないので黙って帰り、次の飲み会からは参加しませんでした。
なので鹿太郎のセリフはわかるなあって思いました。❤

そんな鹿太郎は女優の古木美怜(瀧内公美)に利用されそうになります。🤭
家に誘ってキスしたり、ドラマのセリフをまんま利用して鹿太郎の心を動かそうとします。

けれど美怜と男のキスを目撃した鹿太郎はこれまでのお礼と別れを告げるのですが、美怜は事情を話してきます。


不倫相手との買い物写真をパパラッチに撮られてピンチであり、鹿太郎にそっくりなその男の写真を見せ、「佐藤さん、あなた独身でしよ。私とつきあってるのはあなたってことにして彼の身代わりになって。私たちを守って」と開きなおって言います。

私を守って、ではなく、私たちを守って、です。
甘く見られたものです。
もう色仕掛とかめんどくさいことはする気もないです。 一度キスした餌で終わり。
あとは女王さまの言う通りにしなさいってこと。
何様のつもりでしょうか?
鹿太郎はコケにされたのです。

鹿太郎は以前も女性からコケにされたことがあります。
とわ子との結婚前、とわ子と一緒にダンス教室から帰る夜道、あるカップルと会います。
女「この人ね(鹿太郎)、私に告白したことあるんだよー(笑)」
男「マジか。その顔でかー(驚)」
女「バカにされてるのかと思ったよ。こんな男に好きって言われて喜ぶ女いるわけないでしょ」

プライドがズタズタの鹿太郎の隣にいたとわ子が、その女に言います。
「残念でしたね」女に。
「残念でしたね」男に。
「残念でしたね!」去って行き、振り返って二人に叫ぶ。

最初の残念でしたねは、見る目のない女への哀れみ。
2つ目の残念でしたねは、そんな女とつきあっている男への哀れみ。
最後の残念でしたね!はやっぱり悔しくて叫んじゃいましたって感じ。
松たか子さんの演技から勝手な想像です。

鹿太郎の「全俺が泣いた」

このセリフは笑わせてもらいました😆
全私が笑った。

こりゃ好きになるぜって感じですね。
とわ子さん、素敵です❤

プロポーズの時に言っていたけど、今でも鹿太郎にとってとわ子は高嶺の花🌟💝

仕事で落ち込んでいるとわ子にそれはそれは華やかな赤い花束を鹿太郎は持って行きます。
見つかっちゃったけど本当はそっと置いて帰ろうとしたんだよね。意外と繊細。

「花束っていりますかね」と面倒くさくて合理性の塊の男、しんしん(岡田将生)は言います。

「貰った時は嬉しいけど、3日後にゴミ箱に捨てる時イヤーな気持ちになりますよね。結果プラマイゼロじゃないですか」

これも何度も思ったことがあります。🙃
花束は贈った人の中では贈った相手の嬉しそうな顔と美しい花の記憶だけど、貰ったほうは花の残酷な移ろいに付き合わなくてはいけないんですよね。
もちろん人に言ったことはないけれど。

そんな密かに心の中で思っていたセリフが玉手箱のようにどんどん出てきて、目まぐるしい凄いドラマです。

一番目の夫、はっさく(松田龍平)が花束の中から赤い大きな花を一本、いじけているしんしんにあげるのです。

しんしんの嬉しそうな顔がこぼれます。
しんしんの魅力も咲くなあ❤
しんしんもまだ、とわ子を好きだから同じ花を共有できて嬉しいという気持ちもあるんだと思います。

とわ子の社長としての苦悩も描かれ、見応えありました。
若く才能ある建築士(神尾楓珠)が芸術面に傾くのを、とわ子は彼の才能を認めながらも予算のことを考えて修正していきます。
とわ子に辞表を出して海外に行く選択する建築士は、バーで友達にとわ子の悪口を言いながらも、社長(とわ子)を好きで認めている心の内を友達に話します。
「あの人は嫌われても逃げないから。あの人はちゃんと嫌われる役を引き受けたんだよ。またいつか一緒に仕事できたらなって思ってるよ」
自分に力をつけて名前をあげたら、芸術に見合う予算がつくことをわかっているのだと思います。


自分が名実ともに成長したらとわ子と仕事をしたいという夢を語る彼は、ボジティブで素敵だと思います❤

ラジオ体操の後、知らない人から妙な自慢を聞かされて戸惑う大豆田とわ子もあるあるで面白かったです。
バスを待つ時とか知らない人から話しかけられ自慢を聞かされることがありますが、知り合いの自慢なら「すごいですね❤」と言ってあげることでその後の人間関係が良くなるメリットが自分にもありますが、知らない人の変な自慢はただ時間を奪われるだけなので、「すごいですね」と言ってあげる必要もないのです。
とわ子も切腹の文化をつくった無名の戦国武将が先祖の人に「そうなんですか」だけ返して変な空気になっていました。🙃

「人の嘘を補完し始めたら騙されている証拠」も名言。✨

最後に。角田さん、ラップも上手かった🌟

次回は親友の彼女(石橋静河)にモテて困っている?はっさく(松田龍平)の回でしょうか?
楽しみです!

次回の4話も感想を書きます!

1話と2話の感想も書いています。

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