日比野は困惑した。地球儀を眺めていた。部屋をお洒落にしたくて買ったものだったが、望んでいたものと違ったのだ。大きさも傾きも回り方も。
彼は地球儀の台を乱暴に掴み、床に投げつけようとした!
…が、すんでのところで踏みとどまった。
その両足が立つところにも、1つの大地があったからだ。
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