アメリカのTV番組を YouTube で見るのは、わたしの余暇の過ごし方の１つだ。その中でも、好きなのは The Daily Show (Host: Trevor Noah) と、Last Week Tonight (John Oliver) という政治や社会問題を皮肉る番組だ。たまに、古いアメリカの映画とか俳優が引き合いに出されて、ジョークがわからないことはあるけど、そしてさすがアメリカ、ちょっと下品な表現もあるけど、そんなのは気にならないくらい面白い。2人とも、コメディアンとしての才能はピカイチだと思う。

でも、面白いだけじゃないのが、わたしが好きなところだ。John Oliver は特になのだけれど、そもそもの着眼点がめちゃめちゃ面白いし、バラエティに富んでいる。例えば、イギリスの政治(主にあのボサボサボリスさん)から、タジキスタンの首相や、アメリカの医療での黒人／女性差別まで、社会のいろんな側面に突っ込んでいる。それも、きちんと論文を読んだりだとか、全部調べ上げていて、毎回このテレビを作るのにすごい労力がいるんだろうな、と思っている。

対して、日本はといえば、朝から晩までよくも飽きずに地方の美味しいものを取り上げて、スタジオでどうせ美味しいとしかいえないのに「ん〜おいしい💓」なんていってるおバカな番組がなんと多いことか。それでなければお笑い芸人のオンパレード。ニュースからバラエティまで、どの番組でもいる気がするんだけれど、どこにでもコメディアンがいることのおかしさは外国人の友達に指摘されたこともある。たまーに、政治を説明する番組なら池上さんがやっているが、あれは説明であって分析ではない。YouTube にしたって馬鹿なことをしたり、化粧をしたり、カップルがただただイチャイチャしていたりで、風刺チャンネルは知らない。

こんな日本だからこそ、わたしは社会風刺のコメディアンになれたら、と思うのだ。お笑いの盛んな地域に生まれてはいるけれど、面白いわけではない。どちらかというと、笑いのセンスはない方だと思う。だから悔しいけど、下調べ係ならやりたい。誰か同じ考えの人で、わたしよりも面白いひと、誰かいないかなぁなんて思ってみたりする。

今の所完全な空想話だけど、とりあえずこちらに見える範囲のものを調べて国のお金の無駄遣いを洗い出したり、自民党改憲草案と現行憲法を比べてどこがやばいか指摘してみたりしながら、笑いに持っていきたい。最近手頃な例でいうと、安倍さんの桜を見る会の予算三倍案件も、結構いいトピックになると思う。向こうではトランプがいうことやること、そしてツイッターが本当に手頃なネタだけど、安倍さんや野党の人たちも、ネタにできる余地なら沢山ある。

最近読んだ政治関連のノートに、若者が政治に興味を持たないのは、SNSなどで目立つ、政治的な発言をする人たちが右と左極端だからではないかという意見があった。わたしもそれはあるなと思う。なんでも韓国や中国のせいにしたがる輩、天皇万歳時代錯誤な人たちやデマを流してまで安倍首相を否定しようとする人たち、、、。ではなく、社会や政治のいろんなところに目を向けて、面白おかしく、でもinformativeに発信できる人が目立てば、若者はもうちょっと政治に興味をもってくれるのかな？と考えてはじめた今日この頃でした。