昭和の時代の香港でのお話です。~楊さちこ
当時、ツアーガイドとして働いていた旅行会社にはガイドが100人おりました。その中で正式な日本人は私ひとりでした。中国に留学していたので北京語は話せましたが、当時香港では広東語が主流でした。いくら日本人相手の旅行会社だからといっても、ガイド全員が日本語を喋れるからといっても、みんなの普段の会話は広東語でした。
北京語と広東語では、別の国の言葉?というくらい発音が違います。
例えば、「私は日本人です」
北京語は、「我是日本人うぉすーりーべんれん」
広東語は、「我係日本人んごはい