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2022.4月(10冊ログ)

毎月、読んだ本から「10冊」紹介しています。

1.#裸々 芸人『しずる』の村上純さんのエッセイ


「あいつって昔からこうだし。それが面白い。」っていう相性が一番いいなぁ。演じ続けるのは無理、ってことに気づいてる人は、強かっこいいです。

「誰と一緒に、どんなふうにこの先歩いていくのか?」と、「自分の人生を歩く」というバランスが絶妙。それぞれがコントのネタをかく、クリエイターチームだった。その軌跡が読みやすくずっと笑った。コンビ20年目にして初めて『しずる』さんを知り、youtubeで初めてコントを見た。シナリオ愛だった。

2.#ずるい仕事術 46歳プロデューサーの考え方


佐久間宣行さん、賢者でした。「仕事を自分で面白いものにするスキル」は持っておいた方が良いし、立ち回りを絶対に間違えない人が勝てるんだってことを理解しました。

メンタルマネジメントと信用の積み重ね方がわかりやすく書かれていて、本当にこれらをシンプルにやり続けた人だけが運を手に入れるイメージがわく。陰口を言わない、ご機嫌でいること、ハラスメント撲滅、最高!!この本に共感できる人といい仕事をすればきっとできる奇跡を信じた。

3.#編集とは何か 職人集団の仕事


編集長という職業の方々は、脳の中がどんな事になっているんだろうかとずっと思っていて。14人の編集者が語る「編集とは何か」のインタビュー集です。

とにかく職人だった。情報を編集する領域を超えて結局ものづくりをしている。クリエイター集団の最高の状態を引き出し、明確な意思「わたしは」を主語にした強さを絶対に忘れない。どの編集者さんもかっこよすぎて、読み終わった後は、しばらくボーっとしてしまった。

4.#本当に大事なことはほんの少し シンプルライフ


頭の中がグチャグチャになって、家事にやる気がなくなったら、この本を読むとスッキリしますよ。物事をややこしくしているのは自分でしかないですし。

考え方をシンプルにするためにも、相手に不快のない振る舞いをして、自分に正直である方法がわかります。レシピも見ているだけで健やかな気持ちになります。我が家にはなかった「蒸し」料理を始めることにしました。少しずつ自分が本当に大事なことを見つけていきたいものです。

5.#二十四節気のお味噌汁 みそ汁にホッっとする


味噌汁をのんだ瞬間、は~、癒される味噌汁を作りたいくて。「とりあえず」の味噌汁から、「ほっとする」味噌汁へ。

味噌汁を味方につけると食卓に華やかさが生まれる予感。こんな具材もありなのか!というのがわかってたのしい本。季節を楽しむ食事に興味いっぱいになるし、味噌汁を作っている時間がすでにホッとする時間に変わっていく事を実感中。

6.#ひとりでカラカサしてゆく 死から考える生

人生が大きく動く瞬間は、「身近な人の死」だってことを改めて。それまでに疎遠だった人達と関わることになるためにもあるんだろうな~と。

100年生きることを怖いと思う人って実は多いと思います。死んでたら向き合わなくてよかった問題がもう一段階くるんだな~という様子を覗き見してる気分に。江國香織さんの描く気品と情緒で「生きつづけるとは」という事に向き合ってちょっと苦しくなりますが、受け入れる覚悟も持ちつつあります。 


7.#白河夜船 吉本ばななさん


30年前の小説ですが、全然今もなお、感がすごい。人生はいつも全部に答えが本当に出ない。それでも寝て起きて、そこにある可能性に進むしか。

今年の夏は花火の音が聴けて、うなぎを食べたらそれでもう最高だと思った。目的とか理由とか自分のことも人のことも考えたってしょうがない。肌感覚だけで一緒にいたりいなかったりしていいし、とにかく眠りたいだけ眠れる安全があればいいということにしよう。

8.#おいしい子育て 元気モリモリ


「しっかり食べて、ぐっすり眠ろう」という健やかな気持ちをくれる本。平野レミさんが目の前でしゃべってくれている感覚に元気でる!

子育てにおける料理は、上手下手より、親が台所に立っている姿かもしれない。家の安心がキッチンにたっている親の雰囲気にあるのかも。その料理が自分のために作られているという無意識な感覚。仕事から帰ってきてバタバタ作っている姿もすごく大事かもしれない。

9.#子どもが幸せになることば


本当は言いたくないことは言わなくて大丈夫。自分が言うことばが、もっと子どもと居る時間を楽しくしてくれる親子に優しい本。

自分が子どもだった時に親に言われていた嫌な言葉を気づけば自分も同じように言っていて、嫌だなと思っているなら「親なんだからしょうがない、みんな言われて育つ」と折り合いをつけずに、この本を味方に。思わず笑ってしまうことばもあって、まずは親が元気をもらえて、その流れで毎日がもっと楽しくなる!


10.#認知症世界の歩き方 もう一つの世界

これは革命的な本でした。実際に認知症を抱えた本人たちから気持ちや困りごと、を収集した本です。何がどう見えて、どう変わっていったのか。

認知症のある方の症状はさまざまだけど、どの人も少しずつ現実世界とは違う世界に飛び込んで旅をしている。その旅は不思議や恐怖の世界に近い。だから「こっちの正しい世界をわからせる」ことより、その不思議な旅を理解することの方が大切だと思った。認知症に限らず、他の症状でも当事者の話の本が世の中に増えたら、もっと人間が共存しやすい社会になりそうだな。


おわり。

読んでくださったこと、私の最高の思い出にします。ありがとうございました。また来月も書きますので、よかったら読みに来てやってください。

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