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踊ってる場合なインド。「RRR」



閲覧ありがとうございます。今日は、みんなが絶賛していたけど、「インド映画」ということで、「いつかご縁がありましたら」的な分類に入れていた
映画RRRのコレアレを書いておこうと思います。


わたしは、インド映画が苦手です。インド好きな方には、ごめんなさい。わたしのインド映画への印象は、話しのストーリーは、いたってシンプルなんだけど(後から考えれば)、放映時間が長い長い、すぐ、歌い出す、踊り出す、主人公も脇役もみんな髭マッチョだから、主人公が誰だったか、忘れてしまう、そして、あり得ない主人公の身体能力など、、映画というよりミュージッククリップを見ている感覚になるからです。


今回、RRRを見た動機は、来年、1月に宝塚歌劇団の星組が、上演することが決まったので、下調べをしたかったし、どの役をどのジェンヌが演じるのかとか、ヅカふぁんとしては、想像したかったからです。三時間という時間帯も宝塚にぴったし!だったし、娘役や男役を引き連れて、踊る群舞も、びったしな場面が多数あり、宝塚が目をつけそうな作品だなと感激しました。


ナートゥと言う踊り。納豆と聞き間違えます。

映画のあらすじをざっと書いておきますと、
時代は、1920年代、インドがまだイギリスの植民地だった時のお話しです。ある森に住む民族の娘を総督の妻が気に入り、お持ち帰りしようとします。びっくりした、娘の母親が、必死に車を追いかけ、追いすがり、娘を返してくれと泣き叫びます。
うっとおしがった奥方の命令で、母親を銃で撃とうとした部下に、総督が

「こらっ!銃弾一発にどれだけコストがかかってると思うんだ!インド人なんかに銃弾を使うな!他の方法でやれ!」

と、なんとも、人間に非ず的な発言をします。

こういう発言は、どこかで聞いたことある。と、
思い出してみたら、、

ある昔のアニメの中で聞きました。



これ!山ねずみロッキーチャック!

懐かしのアニメ番組で見て気に入り、動画を見たとき、ある回で、かけすのサミーが、


こんなの。

猟師の銃弾が怖いから、池に降りるのも油断ならないと言った鴨に、「え、それは、怖いな!僕も気を付けよう!」とサミーが言ったら
「あっはっは!君なんかに、大切な銃弾を使うわけないじゃないか!」
と、鴨たちから、鳥差別されていた場面を思い出しました。。。

だから、どうしたと、問われたら、「それだけです。」と言わねばならないので、映画に戻ります

この映画の主人公は、森の少女を奪還しょうとする森の民のビームと、ある大義を秘めながらもイギリス統治の警察に務める、パンに塗るもののような名前のラーマの二人と言えます。
宝塚で、言えば、トップスターと2番手です。
(別に聞かれてませんが、、)


ビームとラーマ!仲良し。

ある時、列車事故に巻き込まれそうな少年を、初対面のラーマとビームが、初対面にも関わらず、コナンくんと服部平次のような絶妙な連携により、救出。すっかり意気投合し、ラーマは「兄貴」と呼ばれるようになり、親友になります。


二人でバイクに二人乗りしたり、イギリス女子からの招待でパーティーに出かけ、ナートゥ!を踊ったり、
恋愛初期の夢みる中学生みたいな感じで、ルンルンな日々が過ぎていきます。


しかし、二人には、各々、胸に秘めた目的があり、
機会を伺う毎日です。

ビームは総督の家から少女を奪還。

ラーマは、家族を殺され、虐げられる我が村のために、警察組織で出世し、ふるさとの村に武器を届けるという使命です。


しかし、皮肉なことに、ラーマが特別捜査官になるには、ビームを生きたまま、捕える必要があります。悩むラーマでしたが、大義のため、総督のパーティーの晩、乗り込んだビームが、いざ、少女を奪還しょうとする時に「ちょ!まてよ!」と、邪魔します。


ルパン!あ、間違えた。ビーム!逮捕だ!逮捕!

「兄貴!!兄貴は警察官だったのか!!」

驚くビーム。てか、ビーム!おたくは、親友の職業も聞かなかったのか!普通は聞くよ?最初に!

という外野の声は、聞こえないので、映画では、
ビームは捕らえられ、処刑されることになりますが、ラーマは、晴れて、特別捜査官に任命されます。



特別捜査官の制服ゲットだぜ



辛子色の中で、なんとも目立つ赤い制服の特別捜査官。「的にしてくれ」と、アピールしてるようなものですが、誰も、何も言わなかったのでしょう。
大義の為に、ビームを捕らえましたが、やはり、自分の良心には逆らえず、処刑の日にビームを逃がし、その罪で、こんどはラーマが捕らえられ、幽閉されます。


街に戻ったビームは、取り戻した少女と隠れていましたが、ラーマが、自分を逃がした為に捕らえられたと聞いて、「兄貴!待っていてくれ!」
と、こんどは、ラーマ奪還に走り、敵があっち向いてホイしている間に、まんまとうまいこと助け出します。
襲い来る敵に、なんと、ラーマとビームは、必殺技の合体技を使います。この技は、最強です。



凄い身体能力!!一般の方はマネしないでください。

普通、肩車は、下の人が難しいと思います。
安定するには、力とある程度の信頼関係も要ると
思います。



下の人がやばい肩車。ダメな例。


合体ロボのようになったラーマとビームは、JUMPのバトル漫画のように、暴れまわり、敵を制圧してしまいます。


ラーマとビームが、最後、おとがめなしで、故郷に帰ったのか、はたまた、星になったのかは、書きませんが、三時間という長さを感じさせない、いつもクライマックス感が漂う、目が釘付けの映画でした。

映画全体で漂う、「友情」という名の絆。目には見えない太い鎖だなと思いました。


ちょっとまた、話がそれますが(またか)
わたしが、学生のとき、
「○○が、古本屋でバイトを始めたんだよね。帰りに行かない?」

と、友人♂に誘われたので、(昭和漫画が見つかるかも)と、思い、一緒に行ったとき、

「○○は、坊っちゃんだからさ、バイトは初めてなんだよね。おせっかいだけど、気になってさ。」

「親友?だよね。友達思いだね」

「年は同じだけど、俺が兄貴みたいだし!笑」

とか、話しながら、入店し、バイト友人に手をふりながら、漫画コーナーの棚に二人で行きました。


古い昭和漫画を探していると、隣の友人♂が、急に、

「いらっしゃいませー」


とか、少し大きな声を出したんで、びっくりしました。
そうしたら、つられて、あちこちに散らばっているスタッフからも「いらっしゃいませー」と声がしました。

「どうしたの??!」
びっくりして、聞くと

「あいつ、恥ずかしがって、声出し、しないかもなんで、練習させようと思って。」


(あんた、それは、兄貴じゃなくてオカンだよ)

もしかしたら、いらっしゃいませ誘導がしたくて来たのかと、あんぐりしました。


そう言えば、美容院なんかで、隣のお客さんが、新しいゲストが入ってきて、美容師さんが、「いらっしゃいませ」と言うと、一緒に「いらっしゃいませー」と、言ってしまい、恥ずかしがって、みんなで笑ったのを思い出しました。サービス業ならではですね。


という感じで(どういう感じかわかりませんが)、
映画に戻りますと、

RRRは、植民地にしているイギリスに対し、
インド人は、自国を愛し、また、自国の神を愛し、また、誇り高い民族であると、証明した映画だと思いました。

コストがかかる、銃弾をたくさん持った方が強いのか、持たない方が、失くすものがないから、強いのかは、映画を観たら、わかったような気持ちになりました。

結局、究極の最終最強兵器は、人々の心の中にいつもあるのかもしれませんね。結局は、武器を作るのは人間だし、「使わない」という正解を出せるのも人間の心だと思いますから。


「RRR」。
また、リピートしたくなる名作です。



もはや、星座。

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