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雑感記録(113)

【蔵書目録を作成してみた】


今日は有休を使い、新しくお世話になる会社へ訪問してきた。仕事内容の再確認、実際の仕事のイメージを持ってもらえればということで会社見学をしてきた。面接では聞けなかったことをざっくばらんに話をしたが、話をしていく中でますます行きたくなった。「早くここで働きたい!」この気持ちが大きくなった。何というか、まだ実際に仕事をしてはいないが、ワクワクが止まらない。

訪問の時間は12:00からだったので、朝早くに出掛けて神保町を徘徊していた。ちょうど今度行く会社も神保町に本社があり、非常に最高の立地である訳で、僕からしたら天国であることこの上ない。という訳で、僕はトチ狂ったのか、面談前に本を購入してしまった。バッグが重い。ほぼ筋トレ状態であのうだるような暑さの中をジャケット羽織りながらグルグルしていた。

今日の戦利品

何より嬉しかったのが、予てより欲しかったラカンの『エクリ』を買えたことだ。保坂和志を読んでからラカンに興味が湧き、入院中に『ラカン入門』を読みワケ分かんなくなり、そしてついに原書!僕の頭をおかしくする読書が遂に出来る!本を読んで狂いたい。

ハイデガーについては今も変わらず、継続的に『ニーチェ』と『存在と時間』を読んでいることもあり、もう"ハイデガー"の文字を見て「あ、買おう」となっていた。結構ハイデガーも正直「マジで何言ってるのか分かんね」ってなるんだけれども、そこが堪らなく面白い。僕にとっては『ニーチェ』の方がまだ言いたいことは分かるし、言ってることも分かるんだけれど…。それでもやはり難しい。でも、それが堪らなく良い。

結局、重い本を抱えたまま会社訪問をしてきた訳で…。会社に行ったら行ったで色々な資料を貰って、それが本により鞄に入らなかった。僕は正直に「いや、実はここに来る前に沢山本を買ってしまいまして…入らないんです(汗)」と伝えたところ「本買いたくなっちゃいますよね、分かります。袋お渡ししますね。」と言って頂けて助かった。


電車に乗って帰路についた時、冷静に「あ、今日買った本も記録しておかなければ」と思った。そう、僕は引越しを機に自身の蔵書目録を作成しているのである。

家族に転職が成功し、その受かった会社に行くと伝えた時「お前の部屋の本を何とかしろ」と言われたので、東京に何を持って行き、山梨に何を置いていくかを考えなければならなくなった。しかし、この選別という作業は非常に難しい。本当なら全部持って行きたいところなのだが、全てが全て持って行ける訳では決してない。そこで、持って行く本と置いていく本を明確にするために蔵書目録を作成することにした。

まずは自分の実家にある本から整理し始めた。僕の部屋には本が散乱していて、友人が来た時も寝るスペースを確保する為に、他の部屋にどかしてもらうのを手伝ってもらうくらいには散乱している。そこから始めた訳だが、これが地獄の始まりだった。

自分の眼に見える範囲では「そんなに無いだろう」と思っていたのだけれども、1冊1冊出しながら整理して見るとかなり時間が掛かった。しかも、同じ本を複数冊所有していることも判明したりして、自分でも「何やってんだか」という感じだった。ただ、これも1つの愉しみであるようにも思えた。

2日間掛けて、実家にある僕の本は数え終えた。しかし、実は祖母の家にも置ききれなくなった本を置いており、そちらはまだカウントしていない。これについては3連休の中日にやろうかなと考えている。本を実際に手に取ってカウントした感覚で行くと、かなりありそうな気がしてならない。恐怖でしかない。


僕は過去の記録で散々「読書は数じゃねえ!何を読んでどう感じたかだ!」と偉そうに言っている訳だが、そんな僕でもわりと多くの本があるし、読んできたんだなというのが眼に見えて確認出来たことは大きな経験だったかなと思っている。

僕の場合は、何というか数欲しさに本を購入し続けてきた訳では決してない。読みたい本をその時々で買い続けていたら、気が付いたら増えてしまっていたということなのだ。それ以上でも以下でもなく、それが僕にとっての真理であるように思える。

意外と僕は本を出して数えている時に、「あ、これ買った時って…」と本の内容も勿論だが、それを手にした時のストーリーも覚えているもんだなと感動した。本の内容も無論大切であるが、どういう経緯を以てその本に出会ったかというのも大切なのかなとも思い始めている。

この"どう出会うか"というのは本のみならず、あらゆることにとって大切なことなんじゃないかなと改めて感じた。それこそ、今日僕は会社に訪問して、採用面接という形で最初は出会った訳だけれども、そういった中で抱く印象というか…。何だろうな…。その人たちに対してどういう感情を以て接しているかということの始まりというのは大切なんだと思う。


今日のうだるような暑さにやられて書けるのはどうやらここまでが限界みたいだ。僕の蔵書目録一部を公開して終えよう。

よしなに。

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