ショートショート たた

半数以上の人がそう言っているのなら、
そうなんじゃないの?
ボクはそうなのだと思う。
ここは半数以上の人を信じたい。
って言うか、
半数以下の人間にはなりたくない。
ボクはそんなキモチを持って生きている。

なんてことを
なんてことない日常の中で、
自分の思いのひとつとして、
サクッとチュルッと皆々様に発信したら、
ある一定の人たちが、
「ある一定の評価を下す」
と、ある一定の評価をしてくれた。
なのでボクは、
「あひゃ!」
なんて笑顔になり、
「だよねだよね!」
と安心した。

というような日常を生きる中、
ボクは不特定多数の人たちの支持を受け、
ある挑戦をしてみることにした。
それというのは資格の取得なのだけど、
数ある資格の中のひとつを取得しようかということなのだけど、
ボクが取得してみようかと不特定多数の人たちに発信してみたのだけど、
そしたら不特定多数の人たちが、
「やってみるといいよ」
と背中を押してくれた。
なのでボクは、
「ほいじゃ、ま、やってみよう」
という気になった。

そこでボクはまず、
数時間と数分、
その資格についての勉強をし、
数時間と数分、
それと同じくらいにゲームをして遊んだ。
しかし、ゲームは死にゲーすぎてきつかった。
正直一回、挫折した。

資格の方は特に難しいことはなくて、
スタスタと理解が進み、
サクサクと前進した。
所謂いわゆる、前へ進んだという奴だ。
前進っていうのはそういうことだよね?
ここ正直あんまり自信ない。
えっ、合ってるよね?
えっ、あぁまぁ、何はともあれ、
そういうことだ。

不特定多数の人たちの意見を聞いた結果、
良い方向に進んでいる実感がある。
不特定多数の人たちを信じて良かった。
やっぱり数って大事だね。
ボクは数を重視して生きている。
だから少数意見というものに関しては、
取り入れないようにしている。
そりゃそうでしょ。
所詮は少数だからね。
少ない数だからね。
結局、数は絶対だからね。
そういう訳だから、
少数の声なんか聞く耳を持たないよ。

例え、その少ない中に
親しい友人や
信頼している親の声があったとしても、
それは結局、
少数の意見でしかないのだから、
ごめんけど、
悪いけど、
「あーはいはい、そうね、そうね」
って具合に聞き流す。
可哀想だとは思うけれど、
言ってしまえば少数派なのが悪い。
一体どういう育ち方をしたら少数派になんかなるんだ?
全くあり得ない。
普通、多数派だろう。
多数の方が良いに決まってる。

少数派の意見と多数派の意見のどっちを聞く?
という多数決をとりたい気分だ。
なんせボクは好きだからな、多数決が。
少数を多数で退しりぞける、
この無情感がたまらない。
多数、最高だ。
これからもボクは永遠に
多数派であり続けたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?