部屋に出たクモを殺し損ねた不機嫌なぼくは、
「どこ行きやがった！」
と今の心境を口にして、辺りを見渡した。
のだけど、
クモの野郎を見つけることはできなかった。
なので、
「これは悪い夢だ！」
と絶望した。

こんな現実があっていいのか……。
辛すぎる……。
あってはならない……。
今ぼくの目は涙でいっぱいだ。
一体だれがこんなむごい世の中にした！
許されないぞ、こんな世の中は！

しかるべきところにちゃんと抗議してやる！
魂で訴えるからな！
首を洗って待っていろ！
ぼくは決して許さない！
こんな世の中は間違っている！
ぼくはやるからな！
だれになんと言われようと、
ぼくはやってやるからな！
あぁぁぁ！
どこだよクモォォ！