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私の司法試験勉強記~本格始動編(大学1年生編)

 前回のまでで勉強を始めた経緯について話しました。今回は大学1年時にやっていた勉強です。

1  目標が決まってからの勉強

 まず行政書士試験を受ける事を決めたので試験制度や出題内容をざっと調べました。その中で割と独学でもなんとかなりそう。大学一年から勉強すれば2年時には合格できそう。そんな感じを覚えました。当時は公務員試験のための中継ぎくらいでしたからそれで良いかくらいなかんじでした。

2  勉強〜大学での講義

 一応、自分の入学した大学では、一年から法学入門や上三法は多少授業があったのでとりました。しかし、大学の授業はまあよくわからないこと…刑法とか何話してるんだ…?って感じでした。民法はレジュメ多いしよくわからんし…憲法は一応理解できる範囲ではありましたが、二重の基準とか今思えば習った記憶ない??かも??…法学入門もテキストがよくわからず講義も一限で眠いし…って感じで壊滅してました。

 そもそも一年の授業でよく覚えてるのは,体育のダンスと教養の歴史で稲作の伝来について勉強したりとか自然科学の歴史みたなものなどなど…ザ教養って授業ばっかりのそんな記憶…心理学とか西洋史系はたしか抽選漏れして取れなかった記憶。書いてて思い出したのは芸術学と社会科学概論?みたいな奴を取ったなと。芸術学はなんかよくわからないけど作品名をとにかく暗記した記憶しかない…社会科学の方は経済系の先生でマル経な感じでだったな…たぶん学内の非主流派の先生だったようで不満たらたらでしたね~語学の授業??記憶にないわ!!

 大学一年とか文化系の政治に関するサークルだったので,そこに入り浸り先輩なんかと政治談義をしたりしてたなぁ。左派系の運動をする連中の出入りするサークルだったのでそいつらに右翼的なわいがバトルを挑む!なんて危険を冒していた謎の一年でした。当時の民主党政権を社会主義者だ!って話したなぁ。劉暁波氏のノーベル平和賞の話とかもあったし色々話したなぁ…それよりも先輩宅で麻雀したりモンハン3rdしたりした記憶が多いですが。

 話はずれたので修正しますと、大学の講義自体はなんか微妙でやばいなと感じました。

3  勉強開始〜行政書士試験に向けて

 とまぁ,大学の講義ではそもそも試験に対応できないのではと感じたので,やはり試験勉強は独学だな。という結論となりました。予備校使うだけの金がないし…奨学金フルに借りてかつかつの生活でしたので…


 まず着手したのは,とりあえず試験に出題される全範囲の勉強をしてしまうことでした。これは大学受験の経験から,まずは全範囲を確認したうえで,試験によく出る点や出題の傾向をつかんで対策しないといけないと思っていたからです。私の出身高校は進学校ではなかったので普通に高校3年の冬くらいにならないと大学入試の試験範囲が全部終わらないという状況でした。例えば歴史とかは近現代史とか2学期にやってましたし(この点,自分は超近現代史好きだったので全然余裕でしたが。。)。

 そうすると,行政書士試験では主だっては憲法・民法・行政法・商法・法学入門・教養という感じで勉強する科目があること,その中でも行政法と民法の比重が大きいこと,記述式があることなどがわかってきました。そこでインプット教材として当時は以下の本を読むようにしていました。

・憲法→芦部憲法

・民法→Sシリーズ

・行政法→行政法要論・法学入門→現代法学入門

 以上です。これらの書籍にした理由は,憲法は授業の教科書だったこと,民法と行政法,法学入門は単純にブックオフで安く入手出来て,かつネットでの評判がよかったものだったためです。ちなみに商法は配点割合的に無理!!と判断して捨てており,教養はまぁ自前の教養で行けるだろう(笑という乗りでした。

4 実際に勉強を始めて~夏休み編

 そんなこんな準備をしていたら6月くらいになっていて順次,それぞれの本を読んで言っておりました。8月くらいには定期試験を終えて夏休みになったので帰省以外はほとんど勉強していた記憶です。大学の図書館で勉強するということにはまっていた時期だったのでなんとなく大学に行き図書館で勉強し,気が向かなくなったらほかの本を読んだり雑誌を読んだりする。家では家事をしたりして結局勉強できないし,当時初めて手に入れたネットワーク環境によって当時最盛期を迎えていたニコ動を延々と見たり,違法動画サイトを巡回したりと…そんなこんなあそんでしまってたので。。

 正直勉強の進みとしてはこのころは全然で単に日本語の文章を読んでいるだけで法律がなんでそうなっているのか?とか全然把握できなかったし,憲法とか判例の結論を覚えるので精一杯だし,民法とか事案を把握するのでもいっぱいいっぱいだし,行政法に至っては仕組みが全然わからんし不服審査法とか不明や!!って感じで混乱していました。

 やっぱり予備校の本は買うかと思い切って過去問と同時に成美堂の本を買い図などを駆使してわかるようになっていくかなぁ~という感じでした。

 しかし,実際に過去問を解いてもなんかよくわからないなぁ…という感じで全然響いて個なったのをよく覚えています。

5 直前期~ブレイクスルー

 10月に後期が開始して試験まで行政書士試験まであと1月と迫る中で,そういえばもしとか受けてないなと思って,9月くらいに試験申し込みと同時にたしか大原の模擬試験を1回だけ受験してみようと思い受験しました。たしか水道橋の校舎で初めて水道橋に降り立った記憶があります。

 そこでの成績が300点中100点を切っていました。さすがにまずい!って思って必死に勉強しだしたのをよく覚えています。今でも忘れられないのですが,「即時取得の成立は占有改定では認められない。」という肢の正誤が判断できなかったんです当時は…。これはほんとになぜか記憶に残っています。衝撃だったのだろうと思います。

 そして、この模試をうけた前後のタイミングから判例六法をしっかりと読み込むようになっていました。特に読ん打法例としては、行政手続法と行政不服審査法でした。この辺りは、教科書呼んでも全然????だったので…そして、ふとある時に,

「あれ?条文って要するにこういう目的のために作られていて文言としてこう書かれているだけなんだよな?」

 ということに気づきました。
 この感覚を言葉にするのは難しいのです。今の理解で言えば,条文はすでに立法者がその時点で一定の利益考量をしておりそれをシステムとして整備するために条文の文言に落とし込まれている,という感じでしょうか。
 例えば、行政手続法の審査基準と処分基準の違いや,当時の異議申し立てと審査請求の違い,告知聴聞を経た場合の審査請求の取り扱いなど。この辺りは、上記の考えを自分で考えて、この条文はこういうためにあるのか?と考えるうちに理解が進んでいったのをよく覚えています。
 たしか,刑法の授業中に判例六法を読んでいて気づいたのを覚えていますね。あの時確か正当防衛とかやってのか?授業は…

 そんなこんなで若干のブレイクスルーを経験したので民法も憲法も結構調子がよくなってきて10月を終えようとしていました。

 そんな時11月の文化祭の直前に不意に彼女から別れを告げられて結構なショックだったのをよく覚えています(ちなみにすぐによりを戻して現在その日とは妻です)。高校の時からの付き合いだったのですが遠距離だったし仕方ないのかぁと思いつつボーっと大学1年の文化祭を終わらせていましたね。

 そのあとはすぐに11月の行政書士試験でした。会場は東大の駒場キャンパスで人生初上陸の東大は非常に心躍った記憶があります(この後公務員試験などで何度もいくのですが…)試験の日のことは正直覚えていなくて,帰りの電車の京王井の頭線の込み方がえぐかったくらいしか記憶にないですね(これも東大試験後あるあるでもう記憶が混乱しているのでしょうが。。)。

 その後は,初回受験だしまぁダメだろうと思っていたのですが,一応採点と復習だけして120点ちょっとくらいだったので記述が万点近くないとダメだろうなぁくらいのつもりで放置していました。そのあとは,一応予備試験のことを知ったので受けようかなぁと考えていたり無料の予備校の講義だけ見に行ったりして公務員試験とか司法試験とかどうしようかなぁとか色々考えていました。

6 試験後と年明けから進級まで

 そんな状況の中年が明けて,2011年の1月の試験の発表の時が来て,一応受験番号確認したら,なんとあったんですよね自分の番号が。あ,要するに受かったんだ!って思って驚きました。大学1年で半年くらいしか勉強してなかったしそれでも受かるんだな!って思いあ,予備試験やっていこうと思いました。この段階でたしか出願だけはしていたので。初回の予備試験だし記念にねと思い受験だけしようと思っていました。しかし,しっかり対策しようと思ってそこからあわててて刑法と訴訟法の勉強を始めたのを覚えていますね。

 ちなみに受かった!って呟いたらすぐに当時分かれていた今妻から電話来たのをよく覚えています。そのあとあいまいに関係が戻っていったのでなんだかぁと思いましたが。。

 そのあとは期末試験が終わって,ちょいちょい勉強をしていたら東日本大震災にあったりなんだりでてんやわんやでしたね。あの時のリアタイのまどマギの騒動とかを見れていたのはいい思い出ですね。まだ,たしかDVDプレイヤーを変えてなくてVHSで録画していた記憶があります。DVDプレイヤーとHDを手に入れるのは大学3年のころでした(笑

7 まとめ

 そんなこんなで勉強始動編というか大学1年の主に勉強の話を思い返しながらしてみました。次回は予備試験の初受験とか2年時の独学の記憶とか勘違いで進んでしまった法曹の道とか色々な話をしようと思います。

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