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京都老松さんの晩柑糖

この前の京都・嵐山への用事ついでに前から一度だけ食べてみたかった晩柑糖を老松さんで購入してみました。

4月から始まる夏みかんの涼菓は「夏柑糖」。今の時期は夏みかんの時期も終わりまして、晩生の菓子としてグレープフルーツの涼菓「晩柑糖」が老松の店頭に並んでます。

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「夏柑塘」と同じ製法でつくる「晩柑糖」は、まず、グレープフルーツをきれいに洗い、蓋用に皮を切り取ります。皮を傷つけないよう、切り口から手作業で中身を取り出し、丁寧に果汁を搾ります。

並行して炊いた寒天液に、漉した果汁を合わせます。グレープフルーツの皮に寒天液を流し、冷やし固めたら出来あがり!と一緒に入ってた説明書きに書いてありました。

(いや、!マークは説明書きに付いてないし。)

手づくりにこだわることにより、グレープフルーツ独特の昔みを抑え、さわやかなロ当たりに仕上げているとのことです。

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こういうゼリー質の物は一般的にはゼラチンで固めている物も多いですが、和菓子屋さんですので寒天で固めてあります。

寒天持有の食感のため、口の中でするっと溶けるようなくずれる食感がとても食べてて良かったです。また、グレープフルーツの程よい酸味もこの暑い夏にいただけるのはいいですね!

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この晩柑というものは遅く成熟する晩生(おくて)の柑橘類を意味するとのこと。

昔々、垂仁天皇のころ勅命にて、田道間守が常世(アジア)へ不老長寿の果実「橘(たちばな)」を探し持ち帰ったのが日本の菓子の起源とされています。

そして、山人艸果の歴史として、自然の恵みに感謝し山野の草木に宿る霊を敬う。古代から日本の風土に育まれた天然起源の果実を使いを山人艸果創菓されたとも書いてありました。

たしかに昔、老松さんの職人さんの話を聞いたときに朝京都の山を見て、今日はどんな色合い、風景、どう感じたかを和菓子に込めるようなニュアンスの話をしてくださったような(昔過ぎて話違ってたらすいません。)。

また、老松さんの菓子は有斐斎弘道館で開催されていた和菓子の催し物でいただいた創作の上生菓子で、購入したのは今回が初めてなのかもしれません。

老松さんは、菓子発祥の心をいつまでも大切にし守り続けることを使命と考えて菓子を作っておられるとのことで、また京都に来た際には老松さんに寄ってみてはいかがでしょうか。

本店は上七軒の方ですのでそちらに寄るのも良いかと思います。

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